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09月14日-03号

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  1. 釧路市議会 2018-09-14
    09月14日-03号


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    平成30年第3回 9月定例会             平成30年第3回9月定例会      釧 路 市 議 会 会 議 録  第 3 日            平成30年9月14日(金曜日)─────────────────────────────────────── 議事日程  午前10時開議日程第1 議案第93号及び第94号(提案説明)日程第2 議案第65号から第90号まで、第93号及び第94号(質疑・一般質問、付託) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 会議に付した案件1 諸般の報告1 日程第11 日程第2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席議員(28人)   議 長 28番  渡 辺 慶 藏   副議長 14番  秋 田 慎 一       1番  伊 東 尚 悟       2番  山 口 光 信       3番  三 木   均       4番  高 橋 一 彦       5番  続 木 敏 博       6番  戸 田   悟       7番  草 島 守 之       8番  河 合 初 恵       9番  大 越 拓 也       10番  森     豊       11番  大 澤 恵 介       12番  金 安 潤 子       13番  工 藤 正 志       15番  松 橋 尚 文       16番  月 田 光 明       17番  畑 中 優 周       18番  松 永 征 明       19番  鶴 間 秀 典       20番  村 上 和 繁       21番  梅 津 則 行       22番  岡 田   遼       23番  松 尾 和 仁       24番  宮 田   団       25番  松 永 俊 雄       26番  酒 巻 勝 美       27番  佐 藤 勝 秋 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席を求めた者 前日に同じ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本会議場に出席した者 前日に同じ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 議会事務局職員 前日に同じ 但し、小野亮宇議事課総務担当専門員出席 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  午前10時00分開議 △開議宣告 ○議長(渡辺慶藏) 皆さんおはようございます。 出席議員が定足数に達しておりますので、前日に引き続き会議を開きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △諸般の報告 ○議長(渡辺慶藏) 事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(若生貴仁) 報告をいたします。 ただいまの出席議員は28人であります。 次に、本日付をもって市長から議案第93号平成30年度釧路市一般会計補正予算及び議案第94号損害賠償の額の決定等に関する件の追加提出がありました。 次に、本日の議事日程は日程第1 議案第93号及び第94号日程第2 議案第65号から第90号まで、第93号及び第94号であります。 以上で報告を終わります。  ────────────────────  〔朗読せざるも掲載〕   9月定例市議会議案件名(追加分) 議案番号      件              名議案第93号 平成30年度釧路市一般会計補正予算議案第94号 損害賠償の額の決定等に関する件 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第1 議案第93号ほか上程 ○議長(渡辺慶藏) 日程第1、議案第93号及び第94号を議題といたします。  ──────────────────── △提案説明 ○議長(渡辺慶藏) 提案理由の説明を求めます。 名塚副市長。 ◎副市長(名塚昭) (登壇) 本日、追加提案させていただきました各案件につきまして、提案の理由をご説明申し上げます。 本案は、いずれも平成28年9月23日に新富士町1丁目において発生した消防車両の交通事故に係る損害賠償等に関するものであります。 初めに、議案第93号平成30年度釧路市一般会計補正予算につきましてご説明申し上げます。 第10款消防費におきまして、当該交通事故に係る損害賠償に要する経費として、消防車両維持費192万6,000円を追加し、特定財源として雑入2,326万3,000円を見込み、計上し、一般財源につきましては財政調整基金からの繰入金2,133万7,000円を減額いたしました。 この補正により、当会計の支出総額は959億6,830万5,000円となります。 次に、議案第94号損害賠償の額の決定等に関する件につきましては、当該交通事故に関し、損害賠償の額を定め及び和解を成立させようとするものであります。 以上をもちまして各案件に対する説明を終わります。よろしくご審議の上、原案どおりご承認くださいますようお願い申し上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第2 議案第65号ほか上程(質疑・一般質問、付託) ○議長(渡辺慶藏) 日程第2、議案第65号から第90号まで、第93号及び第94号を一括議題とし、質疑並びに一般質問を続行いたします。 20番村上和繁議員の発言を許します。 20番村上和繁議員。 ◆20番(村上和繁議員) (登壇・拍手) おはようございます。 質問に入る前に、今回の北海道胆振東部地震によって犠牲となられた方々に心からお悔やみを申し上げたいと思います。 また、被災された皆さんにお見舞いを申し上げます。 通告に従って質問をいたします。 阿寒川の水位を常時監視する水位周知河川の指定に向けて、釧路市などから要望が出されています。 水位周知河川に指定されることで、阿寒川が万一氾濫が予想される場合のより効果的な避難方法、避難情報の周知、避難場所の確保、ハード面の整備などが期待されるわけですが、市としてどう考えているのか、お聞かせください。 阿寒川の水位は、山花と河口、舌辛川の十七線橋で監視をしていますが、阿寒本町地区水位観測施設はありません。議会での私の質問に、阿寒町本町地区での水位観測体制の整備は、防災上も必要と考えており、北海道に要望する、釧根地域社会資本整備推進会議の中で水位計等の設置並びに舌辛川の堆積土砂撤去について要望し、道と市の間で検討している旨の答弁が過去あります。 本町地区の水位監視体制について、道との協議や見通しについてお聞かせください。 西日本豪雨災害で倉敷市の真備地区は、まちのおよそ4分の1が浸水、42人のとうとい犠牲者を出しました。その原因がバックウオーター現象です。 大きな2つの河川がT字型に合流、流れが速く水量の多い高梁川の水位が上昇すると小田川が流れにくくなって、今度は小田川の水位が急上昇、これに堤が耐え切れなくなって広範囲に決壊をする、これがバックウオーター現象です。 阿寒川と舌辛川の間でも、バックウオーター現象が心配をされています。市として、阿寒川、舌辛川のバックウオーター現象の危険性と対策についてどう考えているのか、お聞かせください。 仙台市は、東日本大震災後、7メートルの海岸堤防、海岸防災林、避難の丘、県道の6メートルのかさ上げなどを実施し、仙台東部道路も含めて、多重的な津波減災対策の工事を講じています。しかし、こうした避難道路の整備だけでは人命は守り切れません。 仙台市は、一定の条件をつけた避難困難地域に、約10カ所の津波避難タワー津波避難ビルを建設します。 大楽毛地域における釧路新道に向かう避難道路の整備はもちろん大切なことです。しかし、大楽毛南地区の住民は、それだけでは逃げ切れることはできません。大楽毛南地区の居住人口は1,755人、津波緊急避難施設下水道終末処理場と優心病院ですけれども、収容可能人数は600人。高専もありますけれども、阿寒川を超えなければならないという別のリスクがあります。大楽毛南地区津波避難タワーか、それと同様の機能を有する避難のための施設整備は避けて通れない課題です。決断すべきだと思います。この機会に、端的にご答弁をいただきたい。 避難所の運営方法については、時間の関係で、委員会での審議に回したいと思っています。 北海道胆振東部地震は、釧路では地震による建物の倒壊などはありませんでしたが、長時間にわたって停電をし、市民生活に大きな混乱をもたらすという、これまでにない新たな課題を私たちに突きつけるものとなりました。 釧路市の多くのところは7日夜までには通電しましたが、ほぼ丸二晩、電気のない生活が強いられました。北電は、7日の午前9時時点で通電を開始しているところをホームページで公表していますが、十分に承知をされたわけでもないですし、実際に通電をしていると記載されているところでも停電のご家庭がかなりあったように聞いています。 阿寒町の橋北地区は、地震の翌日の朝に電気がつきましたけれども、橋南地区は停電をしたまま。お話を伺うと、電気がついたのは8日になる直前で、停電時間は45時間だった。また、元仁々志別地域というのが阿寒にありますが、ここに電気が通ったのは8日の午前11時ごろ、56時間、3昼夜にわたって停電をしていたということになります。 停電をしますと、ポンプアップをして水道水を供給したところでは次々断水。高層の建物や桜ケ岡3丁目、農村部の高台などで水道が出なくなりました。IP電話なども不通のところも続出をしました。 苫東厚真発電所が稼働したら停電は収束すると発表があったかと思うと、苫東厚真の復旧には1週間かかる、さらにその期間が延びる、調査をしないとわからないなど、情報が二転三転したことも、停電の長期化の懸念、不安に、新たな混乱、拍車をかけることにもなりました。 一番に困ったことは、情報がなかなかわからないということです。テレビもつかないし、スマホも充電が切れたら使い物にはなりません。電池は真っ先に店頭からなくなり、携帯ラジオで情報がとれた人は多くはなかったのでないかと思っています。 混乱を拡大させない最も効果的な取り組みは、正しい情報を広範囲に知らせることです。市のホームページに出ていますと言っても、停電では見ることができない方、また一番困っていたのは、パソコンも持たず、スマホも持たない、ラジオを持たないという、いわば情報弱者の人たちだったのではないかと思っています。 市が広報車を走らせて周知をしていたことはもちろん承知をしていますが、市の広報車が停電の情報、避難所の開設情報、給水情報など、被災者になくてはならない情報をもっと知らせてほしかったという声が寄せられています。 エフエムくしろホームページ、こうした媒体の活用は大事なのは言うまでもありませんが、そうした情報だけでは届きづらいという方々が相当数いることも事実です。こうした声に応えてぜひ検討していただきたいと考えますが、どうでしょうか。 2つ目、市は自主避難所9カ所を開設、合計357人が避難をしてきました。しかし、食料等は各自ご準備くださいとされ、カロリーメイトのようなもの以外の食事の提供は、原則なかったようにお聞きをしています。 避難所で温かい食事を求めているわけではありませんが、おにぎりだとか御飯だとかインスタントみそ汁などは出せたのではないかと思っています。商店に行ってどこでもパンやお弁当が買えるという環境だったらともかく、そうではありませんでした。食事は提供すべきだったのではないかと思いますが、お聞かせをください。 阿寒町の高齢のひとり暮らしの方からの相談です。 以前は夜、午後10時、午後12時まで営業していたタクシーが、今は午後8時までに短縮、事業者の採算や運転手の確保という点では仕方ないのかもしれないとは思います。救急車をタクシーがわりには使わないでと常日ごろ言われていることもあり、大半のお年寄りは救急車を呼ぶには実は相当の抵抗感があります。救急車を呼ぶほどではないけれども、夜間にぐあいが悪くなって病院にかかりたい、こうしたことがあります。地域によっては、救急車をタクシーがわりに使うどころか、そのタクシーすらないという現実がございます。 老人クラブでこの話が出されると、実は私も心配、そうなんだよね、こういう共感の声がたくさん寄せられます。老人クラブの集まりに参加した行政センターの職員にも話は伝えられ、老人クラブの役員から歴代のセンター長にも相談が持ち込まれたとお聞きをしました。 私は、この問題を2016年12月議会で取り上げましたが、地域公共交通活性化協議会の委員の中にタクシー関係者の方も委員として参画をしているので、その場の中で議論、検討していきたいという答弁が当時ありました。 私は、民間事業者の自助努力で何とかしてほしいと求めているわけではありません。事業者、行政、町内会や老人クラブ、社協など関係者が一堂に会して何ができるのか知恵を出し合い、お互いに支え合う仕組みをつくれないかと考えています。 まず、行政が関係者を集めて協議を始めたらどうでしょう。こうした一堂に会した話し合いが、阿寒にいつまでも住み続けられる、そうしたまちづくりに必ずつながると、老人クラブの役員の方は私に力説をしました。ぜひこうした声に応えるべきだと思いますが、答弁をいただきたい。 来年3月で音別町の尺別、直別の両駅を廃止予定と報告をされました。市は近隣の方に聞き取り調査もして、存続を求める根拠は乏しいとして、基本的には廃止を了承すること、今後は生活の足をどう確保していくかを今後検討したいとおおむね考えているようです。市が廃止を了解するのは時期尚早です。存続を求めて、最後までJRと交渉すべきと考えます。 駅の廃止が地域住民の暮らしを直撃するだけでなく、将来、列車での通学が必要な子どもがいたらどうするのか。新規就農で若い世代が入植することもあると思います。現に生活をしている方の暮らしとともに、地域の将来にとっても欠かせないのがこの駅です。駅の維持費がかかることはもちろん理解をしていますが、両駅の廃止がJRの経営を好転させるほど、そんな単純な話でないことも承知をしています。市はぜひ、こうした市民の暮らし、未来と寄り添っていただきたいと思います。存続を最後まで求めていただきたい。市の見解を伺って、1回目の質問とします。  (20番 村上和繁議員 質問席に着席) ○議長(渡辺慶藏) 理事者の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) 改めておはようございます。 私から、防災の中の阿寒川の水位周知河川につきまして、2点ご答弁させていただきます。 失礼しました。日本共産党議員団村上和繁議員の一般質問にお答えをさせていただきます。 それでは、水位周知河川の指定についてであります。 阿寒川が水位周知河川に指定された際には、北海道において避難判断水位が設定されるとともに、浸水予想区域図、これが策定されますことから、避難準備・高齢者等避難開始、この発令基準や避難対象区域が明確となるものでございます。 釧路市では、これらの情報に基づきハザードマップを作成し、周知いたしますので、市民の皆様に速やかな避難行動を促すことが可能になり、まさに地域の安全が確保されるものと、このように考えているものでございます。 2点目でございます。 阿寒本町地区水位観測体制の整備についてのご質問であります。 この阿寒本町地区水位観測体制につきましては、今年度阿寒川の阿寒地区、北町ですね、こちらに危機管理型水位計、これが設置される予定と、このようにお聞きしておりまして、ご質問にございました、既に設置されてございます舌辛川、この水位計とあわせまして、阿寒本町地区市街部の河川水位の把握は可能と、このように考えているところでございます。 私からは以上であります。 ○議長(渡辺慶藏) 総務部長。 ◎総務部長(田中敏也) (登壇) 私からは、大楽毛南地区の対策と長期停電時の対応についてお答えをさせていただきます。 まず、大楽毛南地区津波避難タワーなどのハード整備をすべきではないかということでございます。 昨年12月に文部科学省の地震調査研究推進本部から、千島海溝沿いの地震活動の長期評価が出され、その中の最大級の地震に基づいて、今後は内閣府が所管する中央防災会議が予想津波高を見直し、北海道が新たな津波シミュレーションによる浸水想定を公表することとなっております。 このため、北海道の新たな津波浸水想定が公表されたときに速やかに対応できるよう、住民の命を守るという観点で避難施設の整備について検討を進めているところでございます。 次に、災害情報を広く周知することについてでございます。 広報車や防災行政無線による音声情報は、気象条件や住宅の高気密化などにより聞き取りにくい状況にあることから、これらの情報につきましては、速やかにエフエムくしろ、市のホームページフェイスブックなど、さまざまな媒体を活用して発信することとしたところでございます。 また、停電時においては、ラジオ、特にエフエムくしろを聞くためには、電池式または手回し発電型ラジオの有効性が確認されましたので、さらなる市民周知を図っていきたいと考えているところでございます。 次に、食事の提供についてでございます。 まず、非常災害時における釧路市の備蓄食料は、カロリーメイト、クラッカーとペットボトルの水となっているところでございます。 今回の自主避難所につきましては、家屋の損害等の被害がなかったことから、夜間一人で過ごすのが不安な方や、旅行者でとまる施設がない方のために開設したものであり、食事につきましては通常どおり市の備蓄食料で対応したものでございます。 また、旅行者などご自宅に戻ることができない方には、金曜の昼に庁舎の地下食堂で食事を提供したところでございます。 なお、土曜日の朝には、防災庁舎前の広場で、日曜朝市を開催されている方々に安価な料金で温かい食べ物の提供をしていただけるようお願いし、大変好評を得たところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 阿寒町行政センター長。 ◎阿寒町行政センター長(太田融) (登壇) 私からは、阿寒地区での夜間の移動手段につきましてご答弁させていただきます。 阿寒本町地区ハイヤー会社におきましては、従前の営業時間は24時までとなってございましたが、平成27年4月からは現状の20時までと短縮されているところでございます。 そうした中で、地域住民、特に単身高齢者の方々などが夜間の移動手段の確保について不安を抱えていることは課題であると、このように認識してございます。 どのような対応が考えられるのか、ハイヤー会社との協議も含め、いろいろな関係者の方々の考えやご意見をお聞きしてまいりたいと、このように考えてございます。 私からは以上でございます。
    ○議長(渡辺慶藏) 音別町行政センター長。 ◎音別町行政センター長(宮下誠) (登壇) 私からは、尺別駅、直別駅の廃止に関するご質問にご答弁させていただきます。 尺別駅及び直別駅の廃止につきましては、昨年度中から北海道旅客鉄道株式会社より、両駅の過去5年間、1日平均1名以下という利用状況や、平成29年度からは定期券が発行されていない利用実態を踏まえ、両駅の廃止を検討している旨、口頭で申し出があったところであります。 市といたしましては、地域住民等、特に自家用車などを所有しない交通弱者への影響が想定されますことから、存続をお願いしてきたものの、本年5月17日付で廃止検討の通知がなされたところであります。 両駅につきましては、市としても独自に調査を行いましたが、鉄道会社の調査結果と同様、極めて少ない利用実態であり、北海道旅客鉄道株式会社が経営の健全化を進めている現状を勘案した場合、存続を訴える材料が乏しいことから、廃止の方向性を覆すことは難しいと考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(伴篤) (登壇) 私からは、阿寒川と舌辛川のバックウオーターの危険性と対策についてをお答えいたします。 舌辛川の河岸高、川岸の高さでございますが、これは阿寒川との合流部におきまして、阿寒川の河岸高と同じ高さであることから、既往の降雨に対しての流量は確保されているものと考えてございます。しかしながら、想定を超える大雨が発生し、現在の河川断面流下能力を超える状態になった場合には、ハード的な対応では難しいと考えておりまして、早い段階での避難勧告等のソフト的な対策により対応していきたいと考えております。 また、北海道との打ち合わせの中で、舌辛川においては、今後洪水時の流下を阻害する河道内樹林の伐木を進めていくとお聞きしております。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 村上和繁議員。 ◆20番(村上和繁議員) ご答弁いただきましたので、2回目はちょっと順番、逆になりますが、最初に、直別と尺別の駅についてお伺いをしたいと思います。 市は、センター長からお話があったとおり、独自の調査もされたということでしたが、私も実際に8月27日ですが、両駅の近くに住む方を、基本的には軒並み訪ねて、直接ご意見をお聞きをしてきましたので、この機会に少しご紹介をさせていただきたいと思います。 尺別の駅のすぐ前に、高齢のお二人暮らしの方がいらっしゃいます。ご夫婦ともにお話を伺うことができました。奥様ですが、駅がなくなったら困る。行政センターの人が2人で話を聞きに来たけれども、そのときにも、なくなったら本当に困ると言いました。議会の中では、こうした困るという率直な声について、きちんと報告がされていないんじゃないかと私はちょっと思いますけれども、ご主人が病気がちで、音別の診療所、ここは通院バスがありますので何とか通っているんだけれども、ほかに市立病院と日赤、釧路まで通院をしなければなりません。以前はJRで通っていたんだけれども、足腰がさらに弱くなって、なかなか列車に乗りおりが難しくなったので、今は釧路の病院に通院をするときは、知り合いの方に釧路まで連れていってと頼んで通院を続けています。もっと列車が乗りやすいなら、ぜひ列車で通院をしたいと思っています。奥様の声でした。 ご主人は、子や孫から不便だから一緒に住まないか、お子さんは札幌にいらっしゃるようですが、冬場に何カ月か試しにまち場で暮らしたことがあるんだけれども、正直懲り懲りだったと。こういう在でずっと暮らしていると、まち場にはなかなか住めない。この場所は本当にいい。でも、駅がなくなっていくと、何だか音別から出ていけと言われているような気がする。住みたいけど住めなくなっていく、そんな感じがするんですと、率直に駅を残してほしい、こういう声を文字どおり車を持たない──ご夫婦ともに運転免許がなくて、車がないという方です。 こういう駅前の方、こうした気持ちをセンター長、率直にお聞きになってどんなふうにお感じですか。 ○議長(渡辺慶藏) 音別町行政センター長。 ◎音別町行政センター長(宮下誠) ただいまのご質問でございますけども、私たちも独自で調査した中では、駅が廃止になることについては残念であるというお話も確かに伺っているところではございます。 ただ、利用実態といたしましては、極めて少ない利用実態ということでございますので、それが100%網羅しているかどうかわかりませんけども、特定の日を選んで調査した中では、利用実態としては両駅は極めて少ない利用実態でございますので、北海道旅客鉄道株式会社の経営状況の健全化という現状を鑑みた場合は、やはりいたし方ないのかなという部分も考えているところでございます。 ○議長(渡辺慶藏) 村上和繁議員。 ◆20番(村上和繁議員) 今度は、直別のほうで伺ったお話をご紹介したいと思います。 高齢の男性の方で、以前は酪農をしていたけれども、今は離農されて、奥様とお二人暮らしだと。この方は運転をなさいます。直別に駅がなくなることは、新聞を見て初めて知りました。JRは、現状では全く使っていないので、駅がなくなると言われても仕方ないなと率直には思います。使っていない者が残せとはなかなか言えません。でも、今は運転できるからいいけれど、あと10年したら運転できるだろうか。そのときを考えたら不安になる。このあたりは、みんなご年配の方が多い。10年もしたら誰も運転できなくなる。一番困るのは、通学でお使いの方と運転できない年寄りなんですね。 実は、廃止は仕方ないとこの方はおっしゃっていますけれども、それは事実そういうことなんだろうとは思いますけれども、先々の将来を考えると、とても不安になるということも率直に受けとめていただきたいなと思っています。 私は、実は、直別を歩いて非常に腑に落ちないことがあったんです。お訪ねしても、行政センターの方が話を──尺別ではお会いしたんですね、実際に聞きに来られましたっていう方を。お会いできなかったんです。それで、その点を、その後、行政センターに伺って、どんな聞き取り調査をしたんですかと担当の方に伺いました。 尺別では、駅周辺の1軒と、地域の町内会長に聞きました。お二人です。直別は、町内会の副会長、お二人だけに聞きました。私は、これでは本当に地域の声をしっかり行政がつかんだことにならないんじゃないかなと。改めてもう一度しっかり町民の声を聞くということが、私は行政にとって本当に大事なことだと思います。そういう取り組みをもう一度していただくことはできませんか。 ○議長(渡辺慶藏) 音別町行政センター長。 ◎音別町行政センター長(宮下誠) 市独自の調査でございますが、まずは、駅周辺の住民の方に聞き取りということで、担当の職員が歩いたところでございますが、なかなか会えない方も多い状況でございました。 したがいまして、例えば町内会長さんでありますとか、町内会の役員の方々にその辺の地域住民の方の声を聞いていただけないかというお願いをいたしまして、その結果、町内会長さんあるいは副会長さんから、地域住民の主な意見としては、JRを利用していない、あるいは残念だけどもやむを得ないという意見が大勢であるというふうにお聞きしたところでございます。 ○議長(渡辺慶藏) 村上和繁議員。 ◆20番(村上和繁議員) まあ、正直言いますとね、そんなに何十軒もあるところではないですよ。実際にそこにお住まいの方のご意見をしっかりと受けとめるというのは、これは結果がどうあれ、行政として意を尽くすべきじゃないかと率直に思いますが、いかがですか。 ○議長(渡辺慶藏) 音別町行政センター長。 ◎音別町行政センター長(宮下誠) 確かに、地域住民の方、この両地区に住んでいる方はそんなに多くはございません。半数近くが就労している方でございますので、なかなか日中は会うことが難しい状況でございまして、そういう方も含めて、町内会等の役員の方々のご協力もいただきながら、地域住民の方の意見は集約していったつもりでございますので、その辺をご理解いただければというふうに思っております。 ○議長(渡辺慶藏) 村上和繁議員。 ◆20番(村上和繁議員) じゃあ、別の角度から同じことをお伺いします。 地域の住民の足を確保することは、行政としても大事な課題だというふうに認識をされているということで、少しリアルなお話をお聞きをしましたが、今走っている通院バスを少し拡大をすることで足を確保できないかな、決まりの話ではありませんが、そんなことを検討課題の一つとされているように伺いました。 音別町で走らせている通院バスというのは、音別の診療所からこの地域へ行っているわけですが、週に2回、それぞれ二往復ということになります。通院だけでいえば、週2回ですから、可能なのかなというふうには思わないではないですが、例えばここに毎日交通機関を使う、先ほども申し上げましたけれども、新規就農で高校の通学をしたいという方が来られたら、本当に対応できるんだろうか、率直に心配になったりもしています。少なくとも代替えという以上、毎日の運行を考えているんですか、そういうふうにお聞きをしましたら、そこについては、まだ決まった話ではありません。もちろんこれからのことですけれども、私はこうした課題は残っていくんじゃないか、そういうふうに思っています。 それと、私は、実は別な方から、地域を歩いてこんなお話を伺いました。 この方は、実はJRについては、息子さんが免許を持っていて、息子さんに送ってもらっているので使っていないんだけれどもというお話をした後に、高齢の女性の方でしたけども、本当にたまになんだけれども、遠方のお友達がJRを使って訪ねてきてくれることがあるんですと。昼間一人でいるもんですから、こうしたことが本当に楽しみで、そのお友達が来られることになると、音別の駅まで迎えに出て、1日楽しい時間を過ごして、音別の駅まで送っていく。駅のすぐ近くですので、そういうことができる。でも、駅がなくなると、そういうことがなくなるんでしょうね。そんなお話をしていました。 一人一人の交通手段を、そこに住んでいる住民の方の交通手段を確保することはとても大事なことですけれども、駅というのはそれだけではないと思います。人間らしい営みといいますか、人の機微といいますか、そうしたものも駅が支えている。この方は、駅がなくなるとそうしたお友達が訪ねてくることもなくなってしまうんだろうなと、さみしそうにおっしゃっていました。 私は、結果はもちろんいろいろ出てくると思うんです、JRの判断ももちろんあるでしょうから。ただ、市が寄り添うべきなのは、こうした地域の率直な、なかなか表には出てこないかもしれないけれども、そういう声をしっかりつかんで、その願いを実現をする、願いに沿って頑張り抜くということじゃないかと思っているんです。ぜひ釧路市として、そういう立場で臨んでいただきたい。この点では、これで質問を終わりますが、最後にご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(渡辺慶藏) 音別町行政センター長。 ◎音別町行政センター長(宮下誠) ただいまのご質問でございますが、今後の交通手段の確保という部分につきましては、やはり地域住民の方、少ないとはいえ、それぞれの地域で暮らしている方の日常生活に支障がないように、これはもう考えなくてはならないということはもちろんでございます。 そういう面では、北海道旅客鉄道株式会社の協力もいただきながら、あるいは現在、市で進めております市全体の交通網の再編計画の中でどのような位置づけをとるのがいいのか、地域住民の方のご意見も十分踏まえながら考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(渡辺慶藏) 村上和繁議員。 ◆20番(村上和繁議員) 2番目は、阿寒町の夜間の高齢者の交通手段の確保の問題についてお伺いをしたいと思います。 センター長から、タクシー会社はもちろんだけれども、それぞれの関係をする団体などからもさまざま意見を聞きたいということについては、私は、大変努力をしていただきたいというふうに、まず申し上げたいと思います。 実際のお話からちょっとご説明させていただきたいと思いますが、相談をされた方はこんなケースなんです。 もともと心臓肥大の持病があって、昼間無理をすると夜に動悸が激しくなって血圧が上がると。阿寒病院から、そうしたときに服用する頓服薬をあらかじめ処方してもらって、いつもはそれを飲むと何とか落ちつくと。ただ、年に何回か、それでは済まないことがあると。そういうときで、この方も高齢のおひとり暮らしで車を運転しませんが、阿寒病院に電話をすると、阿寒病院の先生は、大変ありがたいんだけども、夜間であってもぜひ受診なさいというふうに言ってくれるんです。 実は、私ごとになりますが、娘も部活でけがをしたときに、夜に病院のほうで診ていただいて、緊急の処置をしていただいて、翌日専門病院なんかに紹介いただいたみたいなことで、大変ありがたく先生方に、ご努力いただいているなと常日ごろ思っているんですが。 病院に来ていいって言われても、車がないから行けないんです。たまたまご近所に知り合いの若いご夫婦がいるもんだから、夜間に病院に連れてってと言って、快く連れていっていただいて、そのときはそれで済んだんだけど、その連れてってもらった方からこんなお話を、いや、おばちゃんよかったねと、きょうは俺は晩酌してなかったんだと、でも、俺が晩酌していたら、おばちゃんはどうやって病院行ったんだと、何もなかったからよかったんだけど、こんなお話でした。 この方がおっしゃっていましたけど、女性はまだいいんだけれども、男性は一定の時間になるとお酒をたしなむ方がたくさんいらっしゃって、おいそれと、夜に車で連れていってとは言えないんですと。実際、タクシーで行ったときもあるんだけれども、治療に行ったときはいいんだけども、例えば一定の治療時間がかかると24時を過ぎてしまうこともあったんだそうです。そのときは、行くときにタクシーの方に、申しわけない、帰りも帰れないもんだから、申しわけないんだけどここで待っててと言うと、タクシーの方も、いいですよ、おばちゃん待っていますからというふうに言っていただいて、送ってくれると。 実はこういう、なかなか表には出てこないのかもしれないけれども、地域の支え合いがあって安心して暮らせる、そういったことになっていることもご承知いただきたいと思っています。 夜間でも安心して医療機関にかかれるということは、特に高齢者にとっては、その地域で住み続ける、その保証にもなります。そして、そのことは、夜間でも病院にかかる移動手段があるということと、表裏一緒の話になっていると、ぜひこういう実情をセンター長にもお伝えをしたいと思うんですが、お話を聞いた上で、センター長、改めて何とかしてやりたいなという思いを持たれているんじゃないかと思いますが、ちょっとお聞かせください。 ○議長(渡辺慶藏) 阿寒町行政センター長。 ◎阿寒町行政センター長(太田融) 4月に阿寒のほうに参りまして、タクシーの時間が短縮されて不便であるというふうなことは、老人クラブの席なんかでも、私も聞いてございます。 それから、消防の阿寒支所に救急の状況を聞いたりだとか、あるいは全国で、人口減少地域ではある種、共通の課題だというふうに思っておりますんで、全国でどんな取り組みがされているんだろうかというのは、少しずつ集めていたところでございます。 確かに、不安を抱えているということは、しっかりと考えていかなきゃいけない課題だというふうに思っておりまして、タクシーを取り巻く状況ですとか、あるいは管内はどんな状況になっているんだろうだとか、そういったことも私どものほうでいろいろ調べて、その上でどんなことが考えられるのか検討していきたいなと、このように思ってございます。 ○議長(渡辺慶藏) 村上和繁議員。 ◆20番(村上和繁議員) ぜひさまざま関係者のお話を聞きながら、できること、お互いに支え合えることを探求をしていただきたい、こういう希望を述べて、この点での質問は終わりますが、実は、老人クラブの役員の方から力説をされましたのは、本当に見るに見かねたんだと思うんです。この方も、消防に行ったり、役所に行って、いろいろ調べたりもされていて、具体的に、こんなふうにしたらいいんじゃないだろうか、別に行政がお金を出すっていうだけではなくて、地域の方からも一定のご負担をいただく、そんなことも含めて、さまざま考えようがあるんじゃないかと。 この方が言っているのは、このケースを解決をするっていうことが地域で長く住んでいけれる、そういう安心感のある地域に必ずつながるんだと。自分の近所でも、ことしお二人転居をされた高齢者の方がいらっしゃるんですって。その方の理由は、もちろん息子さんが、来なさいみたいなこともあるんでしょうけども、なかなかここで長く一人で暮らしていると大変だという思いがやっぱり背景にはあるんです。何とか地域で長く住んでいただくために、行政も一生懸命やっていただきたいというふうに思っています。 これは要望です。 最後に、防災について何点かお聞かせください。 1つは、阿寒川の水位周知河川、市長にご答弁をいただきました。 これからの指定ということにもちろんなるのだろうと思いますので、市としては指定をされたら検討を進めながら、より安全な治水対策を進める、あるいはソフト面で言うと、より確実な避難をしていただく、その施策を講じていくんだと思う。 市長のご答弁の中で、私は、大変大事だなというふうに思っているのは、実はハザードマップが、阿寒川は、洪水の可能性がないわけではないんだけど、これがないことで、実はどこまで浸水をするのか正確なところはわかってはいない。水位周知河川になりますと、市長おっしゃったとおり、北海道のほうで浸水予想の区域図をつくって、これで市は、ほとんどの市町村はハザードマップの作成というふうに運んでいきます。これからのことにはなりますが、いつぐらいまでにハザードマップをつくれるというふうに考えておられる──まだまだこれからのことなので、今のところ一定の期限、めどみたいなことが持たれていないということであれば、そういうご答弁かもしれませんが、もし作成の見通し等、持たれているようでしたら、ご明示いただきたいと思うんですが。 ○議長(渡辺慶藏) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(伴篤) 今後のスケジュールでございますけれども、先ほど申しましたとおり、北町において今年度危機管理型の水位計を設置するとお聞きしてございまして、先行して大楽毛地区等に水位計がついてございます。今のお話だと、まず大楽毛、山花地区のほうを先行して検討する区域というふうに聞いてございまして、これはもう水位計がついてございますので、その後、水位計がつく北町地区、こちらの水位周知河川に向けて検討する区間というふうに聞いてございます。 私どもとしましては、今議員がおっしゃったとおり、この水位周知河川に向けて、北海道がさまざまな検討をしてまいります。水位周知河川になった以降、速やかにハザードマップ、氾濫危険水位到達情報の住民への伝達方法、避難場所、避難経路、所在地、これを周知するためのハザードマップをつくることになっていくというふうに考えてございます。 ○議長(渡辺慶藏) 村上和繁議員。 ◆20番(村上和繁議員) つまり、現状は、水位観測体制のあるところを先行して、その後、本町地区のやつは正直言えばこれからつくみたいな話ですから、そこが少し時間差を置いてハザードマップの作成にかかっていただけるのかなというふうに理解をいたしました。 何しても、ハザードマップが手元に届くということが、私は、インパクトの意味も含めて大変決定的なことだと思っていますので、ぜひできるだけ早期の作成を求めたいと思います。 バックウオーター現象の危険性についてもお話を伺いたいと思っています。 先ほど倉敷市の真備地区のバックウオーターについてご紹介をしましたが、これは多く報道されている点でもありますので、皆さんご承知のとおりだろうと思いますが、この真備地区については、かねてよりバックウオーター現象の発生が心配をされていました。それに対する河川の改修工事の予定も実は計画にはあって、その工事が行われる以前に今回の災害が起きてしまったということです。私は、こうしたことを最大の教訓にしなければならないと思っています。 バックウオーター現象は、大きな河川に、横にというかT字型に河川がぶつかると起きるので、この横に走っている河川の取りつけ部、河口と言うんですかね、それをもっと下流にすると河川の合流が鋭角になって、実はバックウオーター現象の多くの部分は、そういう河川改修によって減じる、相当の危険を減らすことができる。恐らく真備地区でもそういう河川改修を予定をしていたんだと思うんですが、河川の断面積、──舌辛川に戻りますが、河川の断面積の問題だとか、先ほど河岸の高さのこともお触れになりましたけれども、私は阿寒川についてもこうしたバックウオーター現象の根本的な対応、これは道の管理河川ですので市がやるという工事ではありませんが、こうしたことについてもきちんとこの機会に市として求めていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺慶藏) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(伴篤) バックウオーター現象でございますけれども、今議員がご指摘した河道のぶつかり方等々の問題もございますが、やはり流域のもち方ですとか、流達時間、それから流出係数等も変わってきております。ここの阿寒川と舌辛川の合流部につきましては川岸の高さが同じでございますので、今のところ、極端な話を言うと、阿寒川とほぼ岸が同じですので、阿寒川の影響を受けづらいというところはございます。 ただ、大雨のときにはやはり懸念はございますので、ここについては先ほどお話しした水位周知河川になれば、ハザードマップ等々ができます。そういうソフト的な対応、それから河道については今平成21年から順次河川の断面も、阿寒川の改修もしていただいているものですから、そこもお願いをしながら、またソフト的な対策もできるような、そういう両方の両輪でいきたいというふうに考えてございます。 ○議長(渡辺慶藏) 村上和繁議員。 ◆20番(村上和繁議員) バックウオーター現象の最後の質問にさせていただきたいと思うんですが、実は例示をしたのは舌辛川ですが、同様の危険というのは、もっと下流に行きますと、ちょうど大楽毛西1丁目の団地の北側を流れている大楽毛川についても、ここは川幅は舌辛川と比べると随分細いんですけども、住宅地に本当に隣接しているということで、こうしたところの危険も私はあるんじゃないかと思って、このことについて市として何か検討している課題があれば、最後にご紹介いただいて質問を終わりたいと思います。 ○議長(渡辺慶藏) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(伴篤) 大楽毛川につきましても、平成28年8月の豪雨のときにも水位が高くなったという状況がございまして、河道が狭いもんですから、そういう懸念もございます。 まずは、私どもができることとしては、川岸の雑草ですとか阻害物、これを除去すること。そして、最終的に、大雨時には、先ほど大楽毛地区についても水位周知河川になってくるというふうに考えてございますので、そういうソフト的な対応をしていこうというふうに考えてございます。  (20番 村上和繁議員 議席に着席) ○議長(渡辺慶藏) 次に、5番続木敏博議員の発言を許します。 5番続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) (登壇・拍手) 質問に入る前に、私も2番目の質問に災害対策を入れております。このたびの胆振東部地震でお亡くなりになられた41名の犠牲者の皆さん、またそのご家族、そして今もなお余震におびえ、不安な生活を余儀なくされている被災者の皆様に、心からのお見舞いを申し上げます。避難されている方もまだ1,452人いるということで、一日も早い日常生活に復帰できますよう願っております。 それでは、発言通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。 まず最初に、イトーヨーカ堂釧路店の撤退と市の人口対策についてお伺いいたします。 過日、イトーヨーカ堂釧路店の閉店に関する新聞報道がありました。イトーヨーカ堂釧路店は、1981年7月にオープンとありますから、これまで37年間、釧路市民や商業界にとって大きな存在でしたし、新橋大通地区にとってはなくてはならないシンボル的なランドマークにもなっていました。 歴史的には、釧路に進出した大型店としては、1976年の長崎屋釧路店に続き2店目でありましたが、長崎屋も2002年に26年間の営業を閉じて撤退し、今跡地にはパチンコ店の建設が進んでいる状況であります。 釧路市としては、報道後、商工会議所とともにヨーカ堂本社を訪ね、存続に向けての要請を行ったとの報告を受けましたが、イトーヨーカ堂側からは、役員会として機関決定をされているとのことで、この決定の撤回は厳しい状況にあると思います。 当市からは誰が市を代表して行かれて、実際に誰と会い、どのような内容のお話だったのかをお聞かせください。 これまでもイトーヨーカ堂撤退のうわさ話は何度かありましたが、今回の件について知り得る範囲での情報をお聞かせいただきたいと思います。 また、市としては今後どのような対応を考えておられるのか、お聞かせください。 駅裏から鳥取橋までの間の商業、交通、にぎわいの集積地域は新橋大通地区であり、その中心となっているのがイトーヨーカ堂釧路店であります。その核店舗が撤退するということになると、地域にとってのみならず、釧路市全体のまちづくりにとっても大きな打撃、影響があると思われますが、市としてはそれをどのようなものであると考えられているのかをお聞かせください。 撤退の要因は、幾つかあると思います。ピーク時の1992年に100億円の売り上げがあったものが、近年は60億円というのも大きな要因でしょうし、半径1キロ圏に大型店が5店も競合するというのも大きな要因と思われます。しかし、人口がふえ続けて将来的な展望のある都市であるならばまだしも、釧路市の人口は、先日苫小牧市に抜かれ、近い将来には帯広市にも追い抜かれることが確実視されている状況であり、道内他都市よりも減少速度が速いことが予測されております。 このような人口予測の当市において、いつが引きどき、撤退どきかと考えるのも、大手としては当たり前の判断だと思うわけです。ですから、今回のイトーヨーカ堂釧路店の撤退問題は、決して1企業1店舗の問題ではなく、当市の人口が減っていき、大手各店の将来的な展望が描けなくなったときには、釧路市や市民の事情にかかわらず、本社サイドで一方的に厳しい判断が下されることは当然覚悟しなければならないと思います。 まちにとっては人口が全てではないにしても、結果的にはまちの力は人口と比例する部分が非常に多いことも現実であります。 釧路市では、釧路市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中にある人口ビジョンの中で、将来の人口目標を立て、それに向かっていくための努力をされていることと思います。その進捗状況を常に確認し、人口減少対策に注意を向け続け、活力あるまちを維持していかなくてはなりません。大手スーパーや、まして総合病院が撤退していくような魅力のないまちにならないためにも、それを少しでも回避できるように、我々としては人口問題に対して最大限の努力を続けていく必要があると考えます。 人口ビジョンに関して、釧路市は平成27年12月に将来展望を策定いたしました。しかし、策定当時からこの人口ビジョンの合計特殊出生率の目標数字は具体的な政策に欠け、根拠の薄いものに映っていましたが、いま一度確認をさせていただきます。 合計特殊出生率を平成25年の1.35から平成42年2030年までに1.8、平成52年2040年までに2.07に上昇させるというのが釧路市の人口ビジョンの目標です。純移動率は、平成52年2040年までに、転入は10%増、転出は10%減とし、特に20歳から39歳の年代の移動率は20%増としています。 それを達成することによっても、人口の将来目標は、平成52年2040年には13万8,000人、平成72年2060年には12万6,000人でありますが、合計特殊出生率のその後の推移はどうなっているのか。転入転出の割合はどのようになっているのかをお聞かせいただきたいと思います。 また、合計特殊出生率を上げるために具体的にどのような施策が行われているのかをお答えください。 あわせて、転入増の施策、転出減のための施策を具体的にお答えください。 20歳から39歳の年代の移動率を20%ふやすためには、どのような施策を具体的に行っているのかをお答えいただきたいと思います。 次に、釧路市の災害対応と対策について質問いたしますが、これまで大勢の議員が防災や災害対策について質問されましたから、重複を避けて、別の観点から市の対策についてお伺いしたいと思います。 実は、2週間前に、私は横浜市で行われた自治体議会政策学会というところが主催するセミナーに出席してまいりました。 幾つかある講座の中で、「まちづくりとトイレ─トイレ事情が変える避難生活・学校生活・観光」というテーマで、日本トイレ協会副会長の山本耕平氏の講義を聞いてきたばかりでありました。そこでこの講義の内容を聞きながら、我がまちでもこういう備えを用意しておかなければならないとチェックして帰ってきたところでありました。 この講義の中では、災害時にあってトイレは防災対策の中でも最も重要な課題の一つであると教えられました。すなわち、食べなくても排せつはする、都市ではどこでも垂れ流しはできない、水や食料のようにすぐには届かないし、人と分け合うこともできない、衛生は生命維持の根幹である、トイレ弱者にとっては生死にかかわる問題となるということでした。言われれば当たり前のことではありますが、その災害時のトイレを十分に用意してありますかということであります。 次に示すのは、東日本大震災のときに仮設トイレが行き渡るのに要した日数であります。これは被災自治体であった29自治体の平均ということですが、3日以内が34%、4から7日、つまり1週間以内が17%、8から14日、つまり2週間以内が28%、15から30日、1カ月以内が7%で、1カ月以上が14%という結果でした。 阪神大震災の神戸市の仮設トイレに関しては、行政がレンタルで用意したトイレと自衛隊が用意した災害用組み立てトイレを合わせて、被災者100人に1基の数がそろった時点でようやく苦情がおさまったとのことで、それまで発生から約2週間かかっているとのことでした。つまり、被災者100人に対して1台の仮設トイレが必要だということであります。 また、ライフラインの復旧までの時間の調査では、阪神・淡路大震災のときには、電気が7日間、電話が15日間、水道が91日間、ガスが85日間、下水道、これはトイレも含めて135日間、ごみ焼却場が35日間というデータが残っています。 釧路市においても、災害はいつ起こるかわかりません。地震、津波、台風、高潮、大雨、川の氾濫、どの災害も十分にあり得る環境にあるまちであります。 避難所のトイレにおいても、常に使えるとは考えないほうがいいと思います。断水、給排水管の破損、下水道、浄化槽の破損、停電により高いところへくみ上げができない、下水道処理場の破損等、このうち一つでも起こった時点で、避難所のトイレも家庭用のトイレも使用できなくなります。 災害の規模によっては、復旧に相当長い時間がかかることも考えられることから、市民にも、また行政としても、その対応について再度確認しておく必要があると考えます。 トイレに関しては、市民の皆さんも大きな危機感を持っていないようですが、平常時からの取り組みとして、市民の自助努力の部分としては、携帯トイレの備蓄を進めること、紙おむつなども平常時から備蓄しておくこと、トイレットペーパーの備蓄も大切であるということでありました。 また、自治体としてなすべき対策としては、1つ、災害時に起こり得る事態を想定して、災害時トイレ計画を策定すべきであるということ。2つ、避難所のトイレを整備しておくこと。例えば、洋式化やバリアフリー対応。3つ、公園や学校ではマンホールトイレを整備しておくこと。4つ、避難所ではライフラインが破損した場合にもできるだけ対応できるよう、雨水貯留や活用などの工夫を考えるなどであります。 これらを踏まえて、釧路市としては災害時のトイレ対策として、現在どのような体制がとられているのか、以下、お伺いしたいと思います。 1つ、最大限用意できる仮設トイレの数は何台あるのか。2つ、その確保の方法。3つ、くみ取り体制は大丈夫なのか。4つ、民間との協定はあるのか。5つ、他自治体との広域協力協定はあるのか。6つ、先ほども述べた釧路市の災害時トイレ計画はあるのか。7つ、避難所トイレの洋式化はできているのか。バリアフリー化はどうか。8つ、マンホールトイレは用意できているのか。9つ、雨水等の利用は考えているのか等、これらについてお答えいただきたいと思います。 最後に、釧路市とイオン株式会社、以下、イオンと言いますが、との地域連携協定締結についてお伺いいたします。 釧路市とイオンは、地域の一層の活性化及び市民サービスの向上を図るためとして、地域連携協定を締結いたしました。この協定に基づき、釧路市とイオンは、地域経済の振興、観光振興、文化・芸術・スポーツ振興等、計9項目について緊密な連携を図っていくこととし、その取り組みの一環として9月8日より、くしろWAONの販売を開始しております。 さて、お伺いいたします。 この地域連携協定締結に至るまで、釧路市とイオンの間で何度、どのような話し合いが持たれたのか、お聞かせください。 新聞報道等では、くしろWAON利用分の0.1%が釧路市に寄附されることばかりが強調されていますが、そのほかはどのような内容となっているのかをお聞かせください。 また、このくしろWAONは電子マネーということでありますが、このシステムについても簡単にご説明いただきたいと思います。 次に、このくしろWAONを使ってくしろバスの決済ができるように、たくぼく循環線で実証実験を行っております。まだ実験段階であるようですが、当然のことながら、実験が終わり次第実施されることになるでしょうし、その次には、くしろバス全線で利用できるようになるものと思います。このシステムづくりに釧路市は関与しているのかも含めて、現在、知り得る範囲で状況を教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 以上で1回目の質問を終わります。  (5番 続木敏博議員 質問席に着席) ○議長(渡辺慶藏) 理事者の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) 自民クラブ続木敏博議員の一般質問にお答えいたします。 私からは、イトーヨーカ堂釧路店について、2点お答えをさせていただきます。 まず、釧路店の本社への訪問についてでございます。 イトーヨーカ堂釧路店の閉店検討に係る市の本社訪問につきましては、私と産業振興部長、そして釧路商工会議所副会頭、この3名で8月28日に株式会社イトーヨーカ堂本社、こちらを訪問いたしまして、取締役執行役員らの幹部の方とお会いをしたところでございます。 私からはイトーヨーカ堂釧路店のまちづくりにおける位置づけの重要性などをご説明した上で、再考の要請を行ったところでございます。 先方からは、閉店検討は既に役員会において機関決定がなされているとの表明がなされたものでございます。 市といたしましては、ビルのオーナーなどの意向を踏まえながら、引き続き情報収集に努め、どのような対応ができるのか、検討してまいりたい、このように考えているものでございます。 続きまして、まちづくりへの影響についてのご質問であります。 イトーヨーカ堂釧路店は一商業施設であるというだけではなく、地域の商店街にも根差し、まちづくりの核となる重要な店舗であると、このように認識をしてございます。 釧路市といたしましても、同店の3階に中部子育て支援拠点センターのサテライト、これを開設し、子育て支援の拠点施設として活用しているほか、連携協定に基づき、地産地消、地場産品の販路拡大にご協力いただくなど、さまざまな分野で連携して、まちづくりに取り組んできたものであります。 釧路市立地適正化計画におきまして、同店のあります新橋大通地区は都市機能誘導区域に位置づけてございまして、その地域における核施設であるイトーヨーカ堂釧路店が撤退するということは、釧路市のまちづくりへの影響は、これは大変大きなものであると、このように考えている次第でございます。 私からは以上であります。 ○議長(渡辺慶藏) 総務部長。 ◎総務部長(田中敏也) (登壇) 私からは、市の災害対応と対策についてお答えをさせていただきます。 まず、仮設トイレの台数、協定等についてでございます。 仮設トイレにつきましては、一般財団法人日本建設機械レンタル協会北海道支部釧路地区部会と協定を締結しており、100から150台を市の指定する避難所に配送していただけることとなっているところでございます。 次に、仮設トイレのくみ取り体制につきましては、市内全域で市所有車両1台と民間企業所有車両16台、計17台のバキュームカーが利用可能となっているところでございます。 次に、他の自治体との広域協力協定はあるのかについてでございます。 災害用トイレ袋を含む生活必需品などの物資の提供を含む包括的な協定につきましては、30程度の自治体と締結をしているところでございます。 釧路市の災害時トイレ計画についてであります。 釧路市地域防災計画の第16節清掃計画に、し尿処理方法を記載しているところでございますが、災害時トイレ計画は作成していないところでございます。 避難所トイレの洋式化やバリアフリー化についてでございます。 釧路市の指定避難施設につきましては、トイレの総数として3,523基が設置されており、うち洋式トイレが1,934基、率でいいますと54.9%、障がい者用トイレが266基、率でいいますと7.6%が設置されているところでございます。バリアフリートイレにつきましては、調査をしておりませんので、現在のところ不明でございます。 次に、マンホールトイレにつきましては、災害時における避難施設に隣接した場所に設置するものとしており、釧路地区では、芦野小学校グラウンドに2カ所、湿原の風アリーナ釧路に1カ所の計3カ所、音別地区では、音別町行政センターに2カ所、音別町コミュニティセンター1カ所の計3カ所となっており、市内全域では6基が設置可能となっているところでございます。 雨水の貯留など、雨水等の利用できるトイレはあるのかということでございますが、雨水利用によるトイレにつきましては、湿原の風アリーナ釧路、音別コミュニティセンターに設置されているところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) (登壇) 私からは、まち・ひと・しごと創生総合戦略における人口対策についてと地域連携協定に関するご質問に順次お答えをさせていただきます。 初めに、まち・ひと・しごと創生総合戦略における目標設定後の合計特殊出生率と転入転出の割合の推移についてでございます。 合計特殊出生率につきましては、厚生労働省による市町村別合計特殊出生率の発表が5年に1度となっておりまして、釧路市まち・ひと・しごと創生総合戦略策定後には、新たな数値は発表されてございません。 転入転出の割合につきましては、総合戦略策定時の基準値となる平成22年との比較で、平成29年の転入者数は6,219人で、割合はマイナス7.8%、同じく転出者数は7,062人で、割合はマイナス9.7%となっております。 次に、まち・ひと・しごと創生総合戦略における人口減少対策の施策についてでございます。 釧路市における人口減少の構造として、次の親となる世代である15歳から24歳の若者の転出超過により出生数の減少につながり、自然減、そして社会減を招いております。この親となる世代が釧路市に住み続けられることが直接的な社会減の解消につながるとともに、次代を担う若者の増加へとつながるものであり、将来的な自然減の解消を図ることになるものと考えております。 若者が住み続けられるということは、この釧路市で生活する、働くということであり、働くためには仕事、雇用をつくること、つまり経済を活性化させることが最も重要でありますことから、まち・ひと・しごと創生総合戦略で定めたさまざまな施策、事業に一つ一つ着実に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、地域連携協定の締結についてでございます。 最初に、協定締結に至るまでの話し合い経過についてであります。 昨年6月にイオン北海道から連携協定のご提案があり、その後、本年の8月まで合計8回の話し合いを行っております。その内容は、主に連携事項の項目について話し合いを行ってきてございますが、具体的事業などについても協議の場面を持ってきたところでございます。 具体的な事業を一例を挙げて述べますと、観光振興分野では、店舗網を活用した観光情報の発信に関することなど協議をしているということでございます。 また、話し合いの後半では、協定締結式に係る調整などを行ってきてございます。 地域連携協定での内容についてでございますが、協定書に定めた連携事項といたしましては、地域経済の振興に関すること、観光振興に関すること、文化・芸術・スポーツ振興に関すること、安全・安心に暮らせるまちづくりに関すること、環境保全・リサイクルに関すること、健康で安らぐまちづくりに関すること、未来につながる人材の育成に関すること、高齢者・障がい者支援に関すること、市民サービスの向上や地域活性化に関することの9つの項目において締結を図ったところでございます。今後は、この連携項目に基づき、関係各課において取り組みを進めていくこととなっております。 現在進めているものにつきまして事例を申し上げますと、昭和店店舗での冬季国体カウントダウンボードの設置準備が現在進められていることとなってございます。 次に、くしろWAONのシステムについてのご答弁でございます。 くしろWAONは、イオンが発行する電子マネーWAONの一種でありまして、現金をチャージして、全国のイオングループの店舗のほか、コンビニエンスストアなどで利用することが可能となってございます。 次に、くしろバスにおけるWAONカード決済についてであります。本年5月よりくしろバスのたくぼく循環線におきまして、電子マネーWAONによる支払いが可能となり、今後はくしろバスの他の路線や阿寒バスの一部路線にも導入予定であると伺っております。 本システムにつきましては、イオングループから各バス事業者に対し提案があり、バス事業者として利用者の利便性向上などの観点から、実証実験開始のご判断をされたものであります。 地域公共交通網形成計画では、バス事業者などが取り組む施策の一つとして、円滑な運賃支払い方法の推進を掲げており、ICカードによる決済は、バス利用に係るストレスの低減や支払い時の時間短縮による定時制の向上などが期待されております。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) 順次お答えをいただきました。 順番に、イトーヨーカ堂のことから聞いていきたいと思いますけれども、私もイトーヨーカ堂が釧路に来たときから大変よく知っておりまして、あれから37年間たったんだなという気がいたしておりますけども、まさに地域にとっても、釧路市にとっても、イトーヨーカ堂さんっていうのがどこでも通用するような中心的な存在になりました。先ほど市長ほか3人で行って、取締役の方に会われて、お話をしてきたということでありますけれども、その後の推移を、情報を集めているということですが、もう一度接触、要請するというおつもりはないのかどうか、お聞かせください。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) イトーヨーカ堂様のほうからは、ちょうど話としては、今後やはりビルのオーナーさんのほうとのこういった話ということにも、またいろんな協力があるということでありますので、私どもは、まずはそこの中で情報収集するとともに、対応というものを検討していくと、このような考え方でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) なかなか厳しい状況にあるということがよくわかりました。 市長も言われたように、これまでイトーヨーカ堂は地域にとっても先進的なといいますか、そういう役割を果たしてくれました。釧路市にとってもコンパクトなまちづくり拠点モデル地区のその中心であったり、新橋大通地域まちづくり協議会の活動拠点であったりしておりますけども、この活動に関しては今後どのようなことになるのか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) 新橋大通の地域まちづくり協議会についてのご質問でございます。 この協議会は、ちょうど平成25年ですよね、5年前に、これは地域が主体となって設立いただいて、このイトーヨーカ堂、この商業施設、これを核としての魅力づくりプランの策定であるとか、各方面の中でお力添えをいただいているところであります。その中での中心となる商業施設、これが失われるということになってまいりますと、これはまたまさにこれからどういった対応ができるのかということは、検討していかなくてはいけないことと、このように考えているところでございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) 本当に重要な店舗でございまして、例えば今進めているバスの再編計画の中でも、これは重要なバスの乗り継ぎ拠点として位置づけられておりましたけれども、これに関してはどのように今現在考えておられるか、お聞かせいただけますか。 ○議長(渡辺慶藏) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) 現在、新橋大通地区につきましては、都市機能誘導区域に指定をしてございます。このエリアには多くのバス路線が系統として走ってございまして、イトーヨーカ堂釧路店の近隣のバス停では、市内でも利用数が多いバス停、乗りかえ拠点としての機能が発揮されているところでございます。これらのバスの乗りかえという観点から申しますと、これは引き続いて地域交流拠点として、これらバスの乗りかえという部分の機能は、このエリアとして果たすべきものというふうに考えてございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) わかりました。大変危惧するのは、我々経験してきておりますけども、北大通から丸井今井が撤退して、いわゆる拠点がなくなったわけでございます。人の動き、何もかも流れが分散してしまったような気がいたします。そういう意味では、象徴的なランドマークがなくなることによる地域の分散といいますか、衰退とは言いませんけども、分散が考えられると思います。核店舗であり、人の集積拠点がなくなることに対して、市として何らかの手を打たれるような考えは、今現在持っておられるのかどうか、ちょっとお聞かせください。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) お答えいたします。 イトーヨーカ堂釧路店、これはまあ地域の核となります商業施設として立地上も重要な店舗でありますことから、今後は、先ほどもお答えさせていただきましたビルのオーナーの意向も踏まえながら、釧路の商工会議所でありますとか関係団体と連携いたしまして、どのようなことができるのか、検討してまいりたい、このように考えている次第でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) はい、よろしくお願いします。 次に進みますけれども、次は、人口減少に対しての岡本部長からの答弁でございましたけれども、合計特殊出生率は5年に1度しかわからないとか、転入に関してはマイナス7.8%、転出は9.──これはあれですか、マイナス9.7%というのはこれは予定どおりと、10%減に対して、そうですね、これはマイナスで結構なんですけれども、この転入に関しては予想の、予想というよりも、10%増に対してマイナス7.8%でありますと。子育て世代の20%をふやすということに対しても、明確には言われませんでしたけども、ふやすじゃなくて減っている状況であるということで捉えましたけども、それでよろしいでしょうか。 ○議長(渡辺慶藏) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) 先ほどご答弁させていただきましたけれども、転入者数、転出者数という部分での若年層の部分についての目標は、まだそこに到達していない状況でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) 大変難しい問題、課題であることは重々わかっております。我々も、これは決め手がなくて、結果的には、まち・ひと・しごと創生総合戦略を議会としてもこれは了解をしたということでございますから、しかし、これに対して、本当に真剣に取り組んでいるのかという、そういう姿が私には余り感じないのであります。 結果的に、これが釧路市のあらゆる力を減退させているという一番大きな要因になろうと思いますけども、もし今までやってきたことがなかなか有効な手だてでないとするならば、これは改めてまた違う方法を考え、また努力していかなくちゃいけないと思いますけども、それに関しては部長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(渡辺慶藏) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) 総合戦略は、平成27年度から5カ年の計画で現在進められているところでございまして、平成30年度は4年の経過を見ているというところでございます。今後、この5年以降のこの計画というのはどうなるかという部分にも関係しておりますが、現在、国では引き続いての総合戦略の政策という部分の情報も出てきている中、私どもとしましては、それらの情報も受け、この総合戦略のまずは5カ年の中での施策、これは引き続いてしっかりと取り組んでいくとともに、今ご指摘のあった施策という点でも、これは十分庁内を含めて積極的に対応に努めていかなければならないというふうに考えてございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) しっかりお願いいたします。 次に進みますけれども、続いて、災害対策のほうに入らせてもらいます。 先ほど、総務部長のほうからるる答弁がございました。災害時のトイレの重要性というのは、誰もが認識するところでありますけれども、避難所を含めた、まずは市としての公的な自治体としての対策から伺いたいと思います。 先ほど、仮設トイレの用意できるといいますか、台数は何台あるのかという質問に対して、100から150台というふうに答弁をされました。これでとりあえずといいますか、十分と言わなくとも、これで足り得るというふうにお考えでしょうか。 ○議長(渡辺慶藏) 総務部長。 ◎総務部長(田中敏也) 仮設トイレにつきましては100から150台ということでございますが、そのほか、簡易トイレが市では253個備蓄しておりまして、また災害用トイレ袋、これはトイレが流れなくなったときにトイレにかぶせて使う災害用のトイレ袋ですが、これは6,344枚程度を、今保有しておりますので、その中で一定の避難所の対応はできるのかなというふうに考えておりますし、熊本地震の折に、国のほうがプッシュ型支援ということで、携帯トイレ約19万個ですとか、簡易トイレ8,000個が被災地のほうに送られているということもありますので、まず私どもが備蓄しているものプラスこの国のプッシュ型支援のほうで一定期間のトイレの利用については支障なく行えるのかなというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) 仮設トイレはいろいろすぐそろえろといってもこれは非常に難しい、物理的に難しい問題があろうと思います。私が、これで足りるのかと聞いたのは、先ほどの答弁の中で、避難所のトイレは現在3,523基ありますという答弁でございました。3,523基、これが全ての避難所を一斉に使うという災害が起こり得るのかどうかという問題ももちろんありますけれども、そのような大規模災害がもしも起きたときには、当然のことながらトイレは多分使えないだろうというふうに思うんですね。これは先ほどもお話ししたように、トイレが壊れてしまうということだけではなくて、断水になってしまう、そして配水管が破損する、下水処理場が使えない、どれ一つあってもトイレは使えないわけでございまして、そういう意味では、100台から150台の仮設トイレというのは、ほとんど機能しないということに対して、でもトイレのことですから待ってくれということにもなりません。すぐに使いたい人は山ほどいるわけでございますから、その使えない3,523基の避難所のトイレに対して、簡易トイレが253個ありますから、とりあえず大丈夫ですというのは、私はちょっと、もちろん災害が起こらないにこしたことはないけども、これは余りにも少ないかなというふうに思いますけれども、部長、もう一度見解をお聞かせください。 ○議長(渡辺慶藏) 総務部長。 ◎総務部長(田中敏也) 簡易トイレは253個でございますけども、トイレが流れなくなった場合の災害用トイレ袋と、トイレにかけて使うのが今6,300ということで、あとは国のプッシュ型ということを申しましたけども、うちのほうとしては、ただいまの想定の中ではこの数で何とかなるのかなということで、その想定を上回る大規模災害が起きれば、これは当然足りなくなると思いますので、それについては近隣町村との災害協定等々の中で対応していくしかないのかなというふうに考えておりますが、またこのトイレにつきましては、改めて再度、数等々、また近隣の災害協定先等々に数等も確認しながら、ある程度、再度計画を検討していきたいと、このように考えております。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) 私は、この簡易トイレに関しては、もうすぐに用意しなければならないと、災害が起きて何日か待ってくれということにはならないと思いますから、これに関しては早急にこの倍、3倍、そのくらいの数は用意すべきじゃないかと実は思っております。 災害用トイレのビニール袋ですか、これが6,344枚あるというふうに言われました。これは大変有効だというふうに思います。ただ、これをかぶせるトイレがなければ、例えばバケツにかぶせて使うとか、そういうようなことになってしまいますし、そういう意味では、この簡易トイレ、要するに座れるトイレの用意を早急にふやしてもらいたいというふうに思います。 まだいろいろと要望はあるんですけれども、もう一つ、市民向けの、私は自助努力というのも市としてはこれから力を入れていかなくちゃいけないというふうに思ってございます。 みんながみんなこの避難所に行けるわけではなく、また行く必要がないという状況もありますけれども、大きな災害のときには家庭用のトイレも多分使えなくなるというふうに考えたほうがいいと思うんですね。そうしたときにどうしてもらうかということになると、これはもちろん簡易トイレとかを用意してもらえれば一番いいんですけれども、今部長が言われたビニール袋、これの災害用トイレといいますか、そういうものを各家庭で用意しておく必要があるんだろうというふうに思います。 実は、ちょっと見てきました。ホームセンターとかドラッグストアへ行って、簡易トイレ、携帯トイレはありますかというふうに聞いたら、まず出してきてくれたのがこういう携帯ミニトイレ、これを出してきました。これしかありませんでした。私が3カ所行ったけれども、1カ所には置いてありませんでした。これを1つ買ったら、残り2つ。これを1つ買ったら、残り1つしかありませんでした。これは安いんです。200円台から300円台。でも、買ってみて見てみると、これは要するに車の中でトイレに行きたくなったときに、車の中でちょっと用を足す、そしてそれを固める程度のもので、ほとんど大きいほうには使えないということであります。 その後、ホームセンターに行ってみましたら、トイレ非常用袋という、こういうものが売っていました。これは1,600円ぐらいいたしましたけども、10回分の袋と凝固剤が入っています。凝固剤だけで売っているのもありますから、これは10個入りですけれども、これで600円ぐらいです。要するに、ビニール袋さえあれば、そこで用を足して、これで固めて捨てるというふうなことになろうかと思います。 こういうものをやはり市民にも、これをしっかりと備えてもらうように強く、今回の災害を機に求めるべきだと思いますけれども、部長、どういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(渡辺慶藏) 総務部長。 ◎総務部長(田中敏也) 各家庭における携帯用トイレの備蓄につきましては、従前から、大雨で下水道が流れにくくなる等々のときに、上下水道部を中心に今までも備蓄についてお願いをしてきた経緯もございます。今後は、広報くしろですとか市のホームページを使いまして、防災の観点から広く市民の方に備蓄を呼びかけたいなというふうに考えております。 また、そのとき、備蓄を呼びかけても市内の店舗に売っていなければ、これまた困るということでございますので、その呼びかける前に一度、各市内の店舗、このようなものを置いているような店舗に在庫等確認して、市民の方に呼びかけるような方法をとりたいなというふうに今考えているところです。 以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) これに関しても、もう時間がありませんから終わりますけれども、今部長が言われたように、行っても売っていないんですよ。だから、市民にぜひ備えてくださいというふうに言っても、買いに行っても売っていないという状況でございますので、その辺も含めて対策を考えてください。よろしくお願いします。 次に、くしろWAONの問題です。 いろいろ聞こうと思いましたけども、時間がありませんから、これに関して、協定に関して反対する理由はどこにもありません。いいことばかり言われておりますけれども。ただ、たくぼく循環線での実証実験の件で、これが終わり次第、くしろバス全線及び阿寒バスでも使うというふうに言われておりまして、岡本部長から地域公共交通網形成計画の中のこの書いてある電子マネーというか、それにも合致しますというふうなことでございましたけど、私は実はそこに大変大きな疑問を感じております。地域公共交通網形成計画の中で、乗り継ぎの仕方も含めて、また高齢者のバス利用等も含めて検討している段階ですけれども、私は現在ニュートラルな状態でこの仕組みが検討されているというふうに思っておりました。ところが、先行してこのくしろWAON方式が進んでおりまして、この方式が標準システムになってしまうということはないですか。岡本部長、ちょっとお答えください。 ○議長(渡辺慶藏) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) 現在、実証実験として行われているたくぼく循環線での決済の仕組みが標準となるかどうかというご質問でございましたけれども、運賃の支払いの円滑化というのは多くのバスを利用されている方々から非常に望まれていることでございます。そういった中で、特定の電子マネーに限らず、さらなる利便性向上に向けて支払い方法の拡充が図られることが望ましいというふうに考えてございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) 私もそのように思います。ただ、今の方式が全ての電子マネーが使えるようなシステムなのかどうかというのを含めて、ちょっと疑念を感じている一人でございますけれども、それともう一つには、これくしろWAONというのはお客さんに買ってもらって、チャージをして、それを使うごとにお客さんには0.5%のポイントがつく、0.1%は釧路市に寄附をされるというふうなシステムでございまして、そういう意味では、買ってください、どんどん使ってくださいというものだと思いますね。それに対して釧路市がこれを公共的なものにもそういうものを勧めるみたいな話になると、これは一企業に対して釧路市が後押しをしているという、そういう構図にはなりませんか。 ○議長(渡辺慶藏) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) くしろWAONに関しましては、連携協定を締結したことで、地域貢献活動としてご提案をいただいた取り組みでございます。私どもとしましては、連携協定の締結に当たってはガイドラインも持ってございまして、それらの判断基準に沿って締結が図られているということでございます。 また、道内では、北海道を初め、札幌、旭川、函館、帯広など、道内の中核市等でも導入が図られ、現在全国で124自治体で導入もされているということでございます。その点からも、私どもとして後押しをしているということにはなっていないものと、このように認識してございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) 今部長が言われたように、地域連携協定を結んでいるというのが大変大きなみそでございまして、それによって一つ一つ既成事実といいますか、こういうふうに積み上げていって、私たちがちょっと危惧するのは、ついには一つ一つそういうものの実績といいますか、既成事実の上に今度は行政への手数料の支払いもくしろWAONでできますよとか、そういうふうなアリの一穴があいてしまったというか、そういうような歯どめというのは何かあるかということに対してどのようにお考えでしょうか。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) 私のほうからお答えさせていただきます。 私どもはやっぱり市民生活の利便性、そういったものをしっかり上げていくということが重要なことだと考えております。 その中で、全道のもの、また全国、そしてまた世界、こういった形の中で、特にグローバル化、余り好きな言葉じゃないんですけど、僕はインターナショナル化って言うほうが好きなんですけど、そういった中で多くのお客さん、インバウンドも受け入れる、こういった形を持っていく、そういった中でのキャッシュレス化というんでしょうか、こういったものがまさに大きな流れだと、このように考えているところでございます。 そこのところをやっぱりしっかり進めていくということが重要な観点でございますので、ぜひともこういった意味で利便性を高めていく、まさに世の中の中でいろんな活用できるものが地域でも使える、このような形のまちづくりというものを進めていくのが必要なことだと、このように考えてございます。 ○議長(渡辺慶藏) 続木敏博議員。 ◆5番(続木敏博議員) 言っていることは私もよくわかりますし、そういう時代であることもよくわかります。ただ、多くの自治体がこれを導入しておりまして、釧路市だけがこれを拒否しますという選択肢はなかったというふうに思いますから、それはもうそれ以上言いませんけれども、何かやはりどっかで歯どめをかけるといいますかね、そういうふうなものというのはきちっと持っていないと、私は知らない間に違う形になっているということもあり得るのかなというふうに思っています。 今部長が言われた、この公共交通の決済システムについても、くしろWAONだけ使えるのではなくて、スキップカードであるとか、全国に流通しているSuicaだとか、ああいう電子マネーをひとしく全部使えますよという形になるならば、私はそういう懸念も要らないと思いますので、そういう方向でぜひ今後検討してください。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺慶藏) 答弁は。 ◆5番(続木敏博議員) 答弁をもらいたいです。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) 私どもは、やはり今世の中の中でどんな動きをしているのか、まさしく冒頭も経済の、お話しされているところでありますけど、これはやっぱりいろいろと変わってくるものであります。 やはりいろんな作業っていうものも、経済変遷、大体25年ぐらいの中でいろいろ変わっていくという形なわけでありまして、そういったことの中を予想するということは極めて難しい状況であります。ゆえに、そこで我々が持っているものをどうやって活用するかという形の中でのまちづくり、まちづくり基本構想、こういったものに進めているものであります。 その我々のまちのフィールド、こういったものを世の中でいろんな出ている、そういった技術、そういったものとマッチングさせていくということが重要なわけでございまして、そこのところを歯どめをかけるとか、拒否ができなかったとか、そういった考え方は毛頭ないわけでございます。私どもは、市民の利便性が高まる、そしてまちの中でのさまざまな施策等々と連携できる技術、こういったものをこのまちの中で導入していきながら進めていくことが重要だと思っています。特に、経済の中で言われているのは、そういった意味ではいろんな状況、そういったいろんな技術とかそういったものをどう取り込みながら進めていくのか、ダーウィンじゃないですけど、最終的に残ったものが強いというか、変化というものをどうやって受け入れていくかという形の中だと思ってございます。 商業の場合でもそうでございますが、そういった中で、まず市民の利便性、市民生活をしっかり守る、常にその観点の中から進めていくことが重要なことだと、このように考えてございます。(5番続木敏博議員「バスの決済の方法に関しては、全部使えるようにするとかという答弁はないですか」と呼ぶ) ○議長(渡辺慶藏) 答弁漏れですか。 市長。 ◎市長(蝦名大也) バス等々につきましても、私はやはり今世の中、非接触型という形の中で進んでいるわけでありますから、そういった技術がどんどん全体的に広まっていくのが望ましいことと、このように考えてございます。  (5番 続木敏博議員 議席に着席)
    ○議長(渡辺慶藏) 再開を午後1時ちょうどとし、暫時休憩いたします。            午前11時53分休憩 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  午後1時00分再開 ○議長(渡辺慶藏) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、21番梅津則行議員の発言を許します。 21番梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) (登壇・拍手) それでは、通告の1番目、議案第65号平成30年度釧路市一般会計補正予算については、時間の関係で取り下げさせていただきます。 子どもの生活実態調査についてお伺いをしたいと思います。 先月8月20日に旭川市に行ってまいりまして、旭川市が実施をした子どもの生活実態調査の内容を調べてまいりました。そこで、この内容について非常にすばらしい中身があると考えるものですから、まず、こども保健部、学校教育部において、旭川市が実施した子どもの生活実態調査の内容、その受けとめを最初にお聞きしたいと思います。 例えば、リアルだなと思った中身があります。それは、例えばこういう項目がございます。必要とする食料を買えなかった経験がよくあった、時々あったというのが、実は250万円未満の収入の層では18.9%の方がそのようにお答えになっていること。これはお子さんと保護者の方と含めてですけど。その一方、収入が500万円から750万円未満の方については、そういう買えなかったことがよくあるかといえば、ほとんどないわけですね。3.9%という数字が示されています。 また、親御さんに聞いて、子どもを受診させられなかった理由で、お金がなかったとお答えになったのは、250万円未満の収入の方は何と29.1%にものぼりました。そして、500万円から750万円未満のご家庭では13.3%という数字で、ここにも一つあらわれているなと思います。 さらに、平日毎日朝御飯を食べていますかというときに、たまに、よく、いつも食べない日があるというふうにお答えになっているのが、250万円未満の方は32.9%にのぼって、500万円から750万円未満の収入のところでは14.8%という数字が示されております。 そこで、お聞きをしたいと思います。 今まで釧路市において、また教育委員会において実施した子どもの生活実態に関係するさまざまな調査があろうと思います。もちろんこども保健部で、全道でもすぐれているひとり親家庭の支援についての調査についても、いろいろ調査をされていることは十分存じ上げているとおりでありますが、しかし、今の旭川市の実態調査のように、所得の差によってその違いが、僕は僕流で言うと格差というふうに言って過言ではないと思うんですが、リアルに示された調査というのは、釧路市教育委員会においてあったでしょうか。まず、その点をお答えいただきたいと思います。 さて、北海道、札幌市、そして旭川市に続いて函館市においても、実はこの子どもの生活実態調査が行われ、今中間報告が出されていると聞いております。実は、全国各地でこの子どもの貧困の現状をちゃんと調査をして把握しようという自治体がふえていると私は受けとめています。そして、国はその後押しをしているんです。なぜか。それは調査に当たって交付金をしっかり提示しているからであります。その交付金の名前は、地域子供の未来応援交付金という名前であります。平成28年度から実施されているとお聞きします。実は、旭川市においてはこの交付金を活用して、この実態調査を行っているわけでございます。 そこで、お聞きしたいと思います。 私は、我が釧路市においてもこの交付金を活用して来年度調査を実施してはどうかと思いますが、ご答弁を求めたいと思います。 続いて、自然災害と防災対策についてお伺いをします。 実は、総務部の防災管理監含めて共産党議員団で勉強会をさせていただきました。それは、豪雨災害と地震の大津波のことで勉強会をさせていただいたんですが、今回急遽このようなことが起きましたから、私自身は大規模停電のことと、そして豪雨災害の2つに絞って質問をさせていただきます。 まず、大規模停電、これはまず1点目は、何といっても停電による命と直結をするということ、この電源喪失に当たって釧路市においてはどうだったのかということをお聞きしたいと思います。 まず、医療の分野の対応に関して2点お聞きします。これは、市立釧路総合病院だけではなくて、釧路市全体としてどのような状況だったのかを踏まえて課題をお答えいただきたいと思います。 まず、9月6日から10日までの期間、大規模停電によって救急搬送された方、救急車によって搬送された方はどれぐらいの人数になったのか、そしてその理由はどんなことがあったのか、病名にも多分触れられることになろうかと思いますが、お示しいただきたいと思います。 さて、札幌市内においては、腎臓内科クリニックが発電装置を持たないために、他の医療機関に患者を移送するため、その仕事に追われたという報道がありました。それでは、我が釧路市においてはどうだったんでしょうか。人工透析の患者さんの対応に当たって、この大規模停電でどのような課題が明らかになったのか、お答えをいただきたいと思います。 各病院の自家発電はこの大規模停電に想定した容量であったのか、対応できたのか。これは医師会からの情報も含めて、釧路市の課題を明らかにしていただきたいと思います。 さて、札幌市によると、人工透析の患者さんだけではなく、実は酸素呼吸器がとまったため、ゼロ歳児の女の子が一時重症となる事態が発生したという報道も見ました。よって、私たち釧路市の中で在宅酸素の患者さんの対応ではどうだったんでしょうか。私は20人近い患者さんが緊急入院したというお話も聞いています。41時間、40時間を超える停電でしたから、決してとても長い時間というふうにはならないのかもしれませんが、しかし、自宅で対応できなかったのはなぜなのか、その辺の課題もお答えいただきたいと思います。 さて、大規模停電に関連して、何といっても今回のブラックアウトについては、市長にそのご認識をお聞きしたいと思います。 皆さんもご承知のとおりですので、夜間の停電でしたから、深夜の時間帯252.5万キロワット、そのうちの半分以上の165万キロワットを苫東厚真で発電していたということでしたから、それが一気に失われたのでこのブラックアウトの状態が起こったということなんですが、しかし、その要因はどこにあるのかという点でありますね。市長がどのようにお考えかということでありますが、まず何といってもこの一極集中していたこと、ここが一つ大きな要因なんですが、ここは多分共通認識だと思うんですが、しかし、2011年の東日本大震災の後の教訓が生かされていたのかどうか、ここが1つ目、大きなポイントだと私は思います。 北電以外の地域では、実は対応をいろいろしていますが、もちろん道内の電力会社も来年2月に石狩湾新港に液化ガスの火力発電所1号機が完成をすると言いますが、残念ながらその後の2号機、3号機は2030年に予定をしている。 経済産業大臣は、こういう対策が間に合わなかったのは大変残念だとおっしゃいますが、一方で、日本経済新聞の電子版の9月8日付においても、また毎日新聞においてもこのような指摘があります。原発再稼働を目指す余り、火力など既存の電力設備への投資が後手に回っている可能性があるという指摘があります。 私は、この点から、市長も同じご認識かどうか、市長においてこのブラックアウトを引き起こした要因はどこにあるか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 さて、この大規模停電によってさまざまな対応をされていることと思います。経済産業省も非常用電源としての太陽光発電の活用を呼びかけたと聞いております。私自身は自宅のところに太陽光パネルがありませんのでわかりませんが、宮田議員はすぐ切りかえて、スマホの電源をそこで確保したっていうふうにおっしゃっていまして、ああやっぱりこういう使い方があるんだなということを私自身も再認識をさせていただきました。 道内約3万3,000戸が設置されているこの太陽光パネル、実はスマホの充電だけにとどまらず、そのときテレビは映っていないけども、そのとき実はテレビを見ることが可能になりますね、そのことで。そうすると、昼間ですけども、その情報を得ることができるという、こういうプラス要素があるんだなと。 そこで、お聞きしたいと思います。 市内のグループホームや特別養護老人ホームにもパネルを設置しているところがあると思いますし、いろんな活用をされていると思いますが、今回の事態においてどの程度活用されたのか、お答えをいただきたいと思います。 次に、長い時間の停電においてろうそくを使っていた方はそう多くはないだろうとは思いますが、非常に危険なことではあったと思います。 そこで、私が消防本部にお聞きして疑問に思ったのは、広報を目的とした消防分団の車が出動されなかったとお聞きしました。これは消防本部の判断だということなんだそうですね。私はそこが少々理解できません。私は必要があったんじゃないかと思うんですよね。その点、なぜこのような判断をされたのか、大規模停電に対する対応としていかがだったのか、ちょっとお考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に、豪雨災害については2点を中心に質問をさせていただきます。 実は、戸別受信機としてのポケベルの活用が今非常に注目を受けているというふうに聞いております。実は、大雨のときには防災行政無線の放送だけでは情報が伝わりにくいことから、各地の自治体が期待を寄せていると聞いています。 2019年に入ると芽室町でも実はこれを活用するというふうに聞いておりました。実は、要するに、エフエムくしろで受信していれば、その避難準備・高齢者等避難開始時の周知はできると、こういうふうにおっしゃいます。確かにそのとおりですけど、私の率直な疑問は、テレビを見ていて、それではどの時点でスイッチを入れればいいのかなと、どの時点でスイッチを入れるのかなというふうに思いました。 実は、今回の大規模停電で、すぐにエフエムくしろをかけましたが、しばらく情報はまずなかったでしたね。これはちょっと課題だなと思うんですけど、エフエムくしろが云々かんぬんと言うつもりは全くありません。その後、たくさんいろんな情報を寄せていただいていますので。 要するに、受ける側がどの時点でスイッチするかというのが非常にわかりづらいと私は思います。特に、高齢者の場合には、そういう点が私はあるんだと思います。ネット環境がある場合はまだしも、そうでない場合はラジオだけでは対応できないことから、私はポケベルを活用してみてはどうか、もっと言うと、ポケベル波を利用した受信機の活用を検討してみてはどうかと思うんですね。とりわけ聴覚障がい者の方や希望する高齢者の方に活用することを検討してはどうでしょうか、市の考えをお聞きしたいと思います。 最後に、新釧路川洪水ハザードマップの周知と受けとめについてお聞きします。 改めて洪水ハザードマップを見てみると、洪水による浸水の深さが50センチから3メートル未満、そんな多い地域ではありませんけど、ございます。同時に、浸水の継続時間が3日から1週間未満の地域も、これまたごくわずかでありますが、ございます。しかし、その地域の住民に対して十分周知されていないというふうに受けとめます。 実は、ある学校に行っていろいろお聞きしました。その学校は、大津波の際の避難訓練を町内会と一緒に実施をしています。これは非常にすばらしいことだと思います。一緒に町内会の避難訓練をして、もしもの場合は、この窓ガラスを割って中に入ってくださいということまで、町内会の役員の方にもちゃんと伝えているということで、これはすごくすばらしいことだと思うんですね。ただ、その際にお聞きしましたが、それでは洪水の際の避難訓練は行われているのですかとお聞きしましたら、残念ながらそれは十分周知されていませんでした。津波の場合と洪水の場合とでは、対応が大きく違います。やっぱりここもこれから私は必要になってくると思いますので、市及び教育委員会、どの程度周知されているとお考えなのか、お答えをいただきたいと思います。 以上で1回目の質問を終わります。  (21番 梅津則行議員 質問席に着席) ○議長(渡辺慶藏) 理事者の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) 日本共産党議員団梅津則行議員の一般質問にお答えをいたします。 私からは、自然災害と防災対策のうち、2点お答えをさせていただきます。 まず、ブラックアウトを引き起こした要因についてのご質問でございます。 9月6日未明に発生した平成30年北海道胆振東部地震に伴うこのブラックアウトにつきましては、当初電力の需要と供給のバランスが急激に崩れた影響によることと報道されておりましたが、詳細な経緯が明らかになっていないことから、国より北海道電力株式会社に対して、原因解明に向けて検証作業の指示がありましたことから、その結果について公表、発表を待ちたいと、このように考えているところでございます。 続きまして、洪水ハザードマップについてのご質問でございます。 平成29年3月に策定されました新釧路川洪水ハザードマップ、ここにつきましては、紙媒体による全戸配布及び市ホームページにより周知を行っているところであります。 また、防災に関する出前講座、この中でも、受講者の自宅からの避難先、会社などにいる場合の避難先を探すツールとしてハザードマップの活用を促すなど、作成後も継続的な周知活動に取り組んでいるところでございます。 私からは以上であります。 ○議長(渡辺慶藏) 総務部長。 ◎総務部長(田中敏也) (登壇) 私からは、ポケットベルの活用についてお答えをさせていただきます。 まず、議員よりご提案のあったポケットベルの防災受信機としての活用につきましては、以前に普及していたポケットベルそのものを活用するのではなく、そのシステムを利用して文字情報を電波で流し、受信した文字情報を音声合成してスピーカーで流すシステムであるというふうに伺っているところでございます。 ポケットベルの周波数帯を利用した行政無線につきましては、280メガヘルツ帯、いわゆるUHF帯の電波を利用するものであります。 一方、阿寒、音別、釧路地区に設置している行政無線は60メガヘルツ帯、いわゆるVHF帯の電波を利用するものであり、電波の特性からいいますと、UHF帯の電波は鉄筋コンクリートの壁を通過する割合が高いなど、その有効性は一定の評価を受けていると聞いているところでもございます。 しかしながら、釧路市では既に、阿寒、音別、釧路地区に防災行政無線を設置していることから、新たな行政無線を設置すると二重の経費がかかることとなりますので、UHF帯への転換は難しいものと考えております。 市としては、家の中にいても聞くのことのできるエフエムくしろを初め、市のホームページや防災メール等の多様な媒体を活用しながら、防災情報の発信に努めていきたいと考えているところです。その上で、エフエムくしろの受信につきましては、地震等、一定の揺れがおさまった時点ですぐにスイッチを入れていただきたいというふうに考えているところでございます。 また、戸別受信機につきましては、ポケベル波、UHF帯と私どもが今使っております防災行政無線、VHF帯ともに、大体2万円から3万円と非常に高価であるということでございますので、まずは安価に入手できるラジオの活用をお願いしたいと、このように考えているところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) こども保健部長。 ◎こども保健部長(柏木恭美) (登壇) 私からは、子どもの生活実態調査についてのご質問と自然災害と防災対策のご質問のうち、2点につきましてお答えをさせていただきます。 初めに、子どもの生活実態調査についてのご質問でございます。 市の生活に関する調査の中で、これまで所得情報を加味した調査はあるのかどうか、また来年度子どもの生活実態調査を実施してはどうかというご質問でございます。 子ども・子育て支援事業計画及びひとり親家庭自立促進計画の策定時に実施いたしました子育て支援に関するニーズ調査や、ひとり親家庭の生活意識に関する調査におきまして、所得と設問をリンクした形での調査はしてございませんが、保護者の就労状況や収入状況、食費などの情報を収集しております。 今後につきましても、市が実施した子どもの生活に関する各調査のほか、平成28年に北海道が実施しました北海道子どもの生活実態調査なども参考にしながら、貧困対策や子育て支援に関連する各種施策、立案に取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして、自然災害と防災対策のご質問でございます。 1点目は、人工透析の患者への対応についてのご質問でございます。 災害時における人工透析実施医療機関の状況につきましては、保健所が把握し、必要に応じて対応することとなっております。 また、今回の災害時においては、専門性を一にする各医療機関が相互に診療体制の確認や人工透析を必要とされる方の受け入れ要請などを調整し、連携した結果、人工透析を受けられないという事案は起こらなかったとのことであり、大事に至らずに済んだものと認識をしております。 今後も、市といたしましては、保健所からの情報提供を受けながら状況を確認し、把握する中で、市民の皆様の安心につなげてまいりたいと考えております。 2点目は、在宅酸素の患者への対応についてのご質問でございます。 在宅酸素療法を受けている方におきましては、停電時は電気を必要とする酸素濃縮装置の使用が困難となるため、かわりに電源を必要としない携帯用酸素ボンベを使用することになりますが、その使用時間が限られますことと、あわせて携帯用酸素ボンベへの交換作業などに不安がありますことから、入院を希望されたり、自主的に病院を受診する方がいらっしゃったと伺っております。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(中村文彦) (登壇) 私からは、自然災害と防災対策についてのご質問のうち、停電時の住宅用太陽光パネルの活用についてお答えいたします。 停電時に自宅等に設置した太陽光パネルから、発電した電気の一部を使用できる自立運転コンセントにつきましては、電力会社でその活用数について把握しておらず、釧路市においても把握ができていない現状でございます。 なお、釧路市内における太陽光発電システムの売電契約数は約2,400件と聞いております。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 消防長。 ◎消防長(臺丸谷修一) (登壇) 私からは、自然災害と防災対策のうち2点お答えさせていただきます。 初めに、停電に関する救急数についてのご質問でございます。 9月6日地震発生時から9月10日15時までの停電に起因すると考えられます救急搬送人員は、合計24名でございます。 内訳としましては、個人で使用している電源が必要な在宅医療機器の充電切れなどが15名となっております。また、暗闇による転倒が3名、信号機停電による交通事故が4名、発電機使用による一酸化炭素中毒の疑いが2名となってございます。 次に、長時間停電時の広報に消防団を活用すべきではないかというご質問です。 消防団につきましては、非常災害時における事前命令としまして、震度5弱以上の地震が発生した場合や大津波警報が発表された場合に、全団員を招集することになってございます。 今回の停電時における火災予防広報につきましては、常備の消防隊が各署所の担当区域ごとに実施しており、支障はなかったと認識しております。 ご質問にございました長時間停電の広報のあり方につきましては、消防団本部からも応援の申し出をいただいており、今後協議してまいりたいと考えております。 私からは以上です。 ○議長(渡辺慶藏) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(高玉雄司) (登壇) 私からは、子どもの生活実態調査と学校のハザードマップの周知について答弁をさせていただきます。 まずは、子どもの生活実態調査の実施についてでございます。 所得の違いによります子どもの生活実態調査につきましては、教育委員会独自で実施はしていないものの、施策の立案に当たりましては、庁内の既存のデータあるいは北海道のデータを活用しながら取り組んでいるところでございます。 続きまして、学校におけますハザードマップの周知でございます。 東日本大震災の発生以降、学校の避難訓練につきましては、火災に加え、地震、津波の想定にも対応してきており、また地域での合同訓練では、津波警報及び大津波警報発生時の避難場所、避難方法の確認などといった目的で実施しているところでございます。 しかしながら、議員ご指摘のとおり、洪水に特化した避難訓練はこれまで実施されていないものと認識しております。 また、洪水ハザードマップに関しましては、平成29年度版が全戸配布されておりますことから、学校にも周知されているものと考えてございます。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) ご答弁いただきました。 それでは最初に、大規模停電の関連でお聞きをしたいというふうに思います。 ポケットベルはそもそももうなくなっておりますので、先ほど部長から答弁があったとおり、ポケベル波を利用した受信機を使うということが私は必要かなと思って提案をさせていただきました。 先ほど午前中の議論でも、水位計を設置して、その後情報を得る方法というのはやっぱりネット環境がなければ実は見れないと、それから釧路開発建設部でいろいろ用意しているものも、ネット環境でなければ見れないということがございます。これは部長もご存じのとおりで、例えば新釧路川の水位をネット上でこうやって見ることができるんですよね。これは勉強会をさせてもらったときに教えていただきましたので、あっ、なるほど、これを見れば今どこまで水位が新釧路川で来ているかって見ることができる。これはネット環境で見るので、これを見て判断することができるということがあります。ところが、ネット環境がなければ、あとはエフエムくしろしかないわけですね。そうすると、若干の時差といいましょうかね、が出てくるなというふうに思うわけであります。 例えば、文苑にお住まいの方は、実は明輝高校に行きますけども、仮に高齢の方であれば、歩いてでも30分以上はかかるんですね、例えばね。ですから、情報を早目に取得する方法、これはネット環境がなくても取得できる方法、一人一人がお持ちになってれば、それは可能なんですよ。それがポケベル波を利用した受信機を持っていただくことなのであります。 いつになったらエフエムくしろをかけるかではなくて、もうこちらから発信して受け取ることができるということ、ここにやはり注目していただきたいと思うんです。いかがでしょうか。改めて部長の答弁を求めます。 ○議長(渡辺慶藏) 総務部長。 ◎総務部長(田中敏也) 例えば、今ご質問のように、水位計の水位の高さ等々、ネットで見れない場合にということですが、これはやっぱり固定系無線、UHF、VHF問わず、流す場合には、これは自動ではございませんので、職員が無線の放送台のほうから流すという形になるものでございます。 それで、私ども今エフエムくしろでも考えて、私どもの流す放送は同時にエフエムくしろにも流せるようにというような方向で考えているところでありまして、今回の災害時にも後半部分ではほぼ無線ですとかホームページに出すものがエフエムくしろから同時に流れていたというふうに考えているところです。 そういうことで、あと戸別受信機ということなんですが、戸別受信機はポケベル波を利用した戸別受信機もありますし、私どもの今VHF帯用の戸別受信機もありまして、どちらも2万円から3万円と非常に高価なものとなっておりますことから、安価に入手できるFMラジオで流すのがよいのかなというふうに今考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) 僕は発信するのにね、余りここで時間をとってもあれなんですけど、要するに自分からつかめるのか、相手から来るかという違い、そこに少し落差が出てきますよということなので、これはまた改めて議論をさせていただきたいと思いますが、必要性については強調しておきたいと思います。 太陽光発電に関連してお聞きしたいと思います。 非常に、ただ釧路市においては助成制度があって、多分600軒ぐらいの方々が個人住宅で使っていらっしゃると思うんですね。ですから、一定どの方が使っているかは市としては情報を得ているわけだから、どの程度使われたのか確かめてみたらいいんじゃないですか、この機会に。私の知っている方は、2人だけですけど、全然使ってませんでした、やっぱり。実態がどうなのか。ご存じで使われている方もいらっしゃると思います。そうでない方もいらっしゃると思います。これはしっかり実態をつかんで、やはり停電のときには日中は使える場合があるんだということを、やっぱりしっかりお伝えをしていく必要があるんです。一般論で伝えるんじゃなくて、まず、きちんとパネルを持っている方々には、そういう仕組みを市として考えていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺慶藏) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(中村文彦) この自立コンセントのシステムにつきましては、これは全国的な数字でございますけども、全ての発電のシステムが備えているわけでなくて、実は全国的には88.3%ぐらい、物によっては自立コンセントがついていない施設もあるというふうに聞いております。その中で、環境省のほうでも、頻繁に使うものでないものですから、この施設の使い方については、コンセントも特別なコンセントということもありますし、今までの通常の分電盤と切りかえなければならないという手順も少しあるもんですから、この辺も環境省等ではきっちり伝えておりますので、私どももこれに沿って市民の方々にも周知してまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺慶藏) 梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) 実態がどうなのかということをつかんでほしいということだと思います。 事前にいろいろお聞きしたら、例えば市内の特別養護老人ホームとかグループホームだとか高齢者施設の中において太陽光発電を使っているところは、日中帯はそれで少ししのいだというところもあるというふうに担当課からお聞きをしました。ですから、いろんな分野で太陽光発電使っているところで、停電のときにはこういうふうに使えるということなんですね。それを知らせるためには、今回の大規模停電で釧路市内で太陽光発電使っている方々がどうだったのか、そこをちゃんとつかんでいただきたいと。これは個人住宅だけではなくて、企業さんのところでもあるでしょうし、今お話ししたとおり、グループホームや高齢者施設でも、実は太陽光発電で何とかしのいだというところもあるというふうに聞いていますから、その実情をまずつかみましょうよ。ここんところを市に求めたいと思います。周知だけではなくて、結局どうだったのかと、この大規模停電で、ということをまずしっかりつかんでいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺慶藏) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(中村文彦) この太陽光システムにつきましては、平成16年から平成29年まで、釧路市もこの設置の補助を出しておりまして、その数については把握しておりますので、プラスいろんな情報を集めた中でこの利用実態については把握に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺慶藏) 梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) 洪水マップの周知についてですけども、これは大津波と2つに分けるのはなかなか大変だから、せっかく避難訓練、学校と一緒に、避難所が学校だとしたら町内が一緒にやられているのでね、一遍にできるもんではないと思いますが、そのときそのときで、やはり今回の場合は大津波の場合、今回の場合は洪水の場合ということで、それによって対応が違うので、しっかりそこは検討していただきたいと思うんですね。 例えば、大津波のときは職員は配置されませんから、ここの窓ガラスを割って中へ入りなさいっていうふうになるけど、洪水の場合には、実は職員が配置をされることになっていること、じゃあ、どこの教室を使うかなど、管理者の教育委員会が知らないということもあるんですね。ここんところも含めて、豪雨災害のときの避難訓練と同時に、管理的な問題はどうするのかということもしっかり今後課題として受けとめて進めていただきたいと思いますが、改めて答弁を求めます。 ○議長(渡辺慶藏) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(高玉雄司) 昨今の気象状況の変化によりまして、洪水の発生を想定した訓練というのは必要であるというふうに認識しております。 教育委員会といたしましても、総務部と連携を図りながら、洪水の際の避難施設の確認ですとか、あるいは避難訓練の取り組みですとか、そういったことを整理した上で、学校現場にも周知をしてまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(渡辺慶藏) 梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) それでは、子どもの生活実態調査についてお伺いをします。 両部長からご答弁あったとおり、経済的な背景というか、環境によって違いがあるという調査は、残念ながら市では行っていないけど、それに類する調査は確かにされているということで確認をさせていただきました。 そこで、私が強調したいのは、やはり子どもの生活実態における貧困の側面というのは、やっぱりリアルに把握する必要があるということだと思うんです、ここは。これがまず1点。それから、2点目には、ひとり親家庭の調査で本当に自由記載欄にも実情が切々と語られていますので、それはもうよく、ただ、ひとり親家庭という範疇だけでとどまっているので、やはり例えば小学校2年生、中学2年生、高校生含めて、大枠で全体、釧路市の全体の子どもの実態調査っていうふうになれば、ひとり親家庭ではちょっと全部押さえ切れないわけですね。 この2点から改めて子どもの生活実態調査というのをまず内部で検討することを求めたいと思うんですが、改めて答弁を求めます。 ○議長(渡辺慶藏) こども保健部長。 ◎こども保健部長(柏木恭美) 子どもの生活実態調査なんですけれども、現在におきましては実施の予定というのはないというのが事実でございます。 全般的な数の把握というのは、ある程度必要かとは思うんですが、私どもこども保健部の中では、日々に子どもや親御さんとかかわる中で、貧困の様子、状況、そういうものもつかんでいるものですから、そのように考えております。 ○議長(渡辺慶藏) 梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) 部長初め現場に立った方々は、よく実情をご存じなので、せっかくのそういうものを全体で共有しようじゃありませんかということなんですね。個々の例ではありませんよ、釧路市の子どもの生活実態調査を全体で共有しようではありませんか。そのための実態調査だということなんです。 函館市は、5歳の子どもも対象にしているんですね。実は、小中学校、高校生だけではなくて、就学前の子どもも対象にしてやっている。そういうふうにして、年々実は各自治体で考えに考えて、そういう実態調査を進めている。市長、札幌やりました、旭川やりました、函館もやりました。苫小牧や帯広に負けないうちに釧路市でもやろうじゃありませんか。市長には答弁求めません。求めませんが、強調しておきたいというふうに思います。 それで、どうやって進めるかという点で議論をしたいと思います。 私は、旭川市が実施した例がいいと思います。 そこで、総合政策部長にお聞きしたいと思います。 今回、今お話をした地域子供の未来応援交付金というのを釧路市においては、平成30年度、平成29年度含めて、この交付金を活用した事業はございますか。 ○議長(渡辺慶藏) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) 本交付金の活用はないかと思います。 ○議長(渡辺慶藏) 梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) 国の内閣府で出しているものでありますから、市長も多分ごらんになっているんだと思うので、これは私は活用できるもんだと思いますね。 旭川市の例で恐縮ですけども、お話をしますが、実態調査に当たって使った交付金は225万円だそうです。そして、それだけでは足りないので、実は子ども基金という基金があって、そこから463万円というふうに聞いております。実はそういうことで、一般財源は使わないでできる実態調査なのであります。これであれば、蝦名市長におかれましても、ぜひ検討の余地があるのではないかと強く強調しておきたいと思うんですが、そこでお聞きしたいと思いますが、旭川市はこの子どもの基金というのはふるさと納税から活用するんであります。ところが、釧路市におけるふるさと納税の中身をちょっといろいろ確認させていただきましたけども、こういうものに使える項目としては、どうやらないように私は思うんですが、ふるさと納税からこの実態調査に使える、そういう項目というのはございますでしょうか。 ○議長(渡辺慶藏) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) 現行、ふるさと納税の寄附項目につきましては、9項目での受け入れの項目がございます。その中では福祉の充実ということもありまして、大きな範囲としての福祉と考えれば、それはこの項目でも想定できるのかなというふうには思います。 ○議長(渡辺慶藏) 梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) 大変予想とは違う答弁だったもんですから、ちょっとびっくりしておりまして、大変恐縮ですが、であれば、ぜひ財源的にも活用できる条件は十分にあるものと思いますので、これはぜひ市全体で検討していただいて、活用に向けて進めていただきたいと思います。 総合政策部長にお聞きします。 どうですか。財源的に可能ですから、検討しませんか、総合政策部で。 ○議長(渡辺慶藏) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) ただいま寄附項目の分野ということでお話をさせていただきましたが、こういった調査をこども保健部のほうで今後どのように考えるかということについては、今後の予算等での議論ということにはなると思いますけども、先ほどこども保健部のほうでは、現行の調査ということの中で把握してまいりたいということでございますので、現時点では私のほうからはその点については触れることはできません。 ○議長(渡辺慶藏) 梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) 現時点ではということなので、今後においてはということで、ぜひご検討をしていただくことを、これは強く求めたいと思うんですが、市長、いかがですか。答弁をずっとされていますので、それを超える答弁はなかなか難しいのかもしれませんが、るる私自身、論理立てながら2点にわたって焦点絞って市長のお考えをお聞きしたいということであります。 まず、リアルに実情を把握することからスタートすること、財源的には十分可能であることなどから、やはり私自身の意見を申し上げますけども、生活保護行政においては自立支援において全国に先駆けて実施をされていること、これはすばらしい中身を含んでいます。それから、こども保健部においては、ひとり親家庭のあの応援ハンドブックは、私は旭川に行ったときに旭川の方々から絶賛をされておりました。旭川の親御さんたちから、この釧路のような応援ハンドブックをつくってくださいというふうに言われたとお聞きしました。私たちの釧路市においてすばらしい施策が幾つかやっぱりあるんですね。その中において、今度は子どもの生活実態調査を踏まえた子どもの施策というのを打っていくこと、これを全道に先駆けて、全道の中の市町村に先駆けて進めていくことを強く強く市長に求めたいと思うのですが、市長のご見解をお伺いいたします。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) 梅津議員のご質問にお答えいたします。 子どもの生活実態調査ということでのご質問でありますけど、まさしくこれは貧困対策という部分の中での項目と、このように受けとめているところでございます。国におけますこの法律ができ、大綱ができという形の中で、この中でもちろんさまざまな部分があるんでありますけど、やはりその大きな目的というんでしょうか、そういったものがそういった生活環境に左右されないようにするということでありますとか、やはりやっぱり子どものいろんな可能性を高めていくというか、またそういった部分が非常に大きいものがあると思っております。そこの中でもスタートの議論の中からも、やっぱり教育、こういった部分のところをしっかりと確保していこうということが一つあったと、このように考えているわけであります。そして、そのためにも就労ということに力を入れているという部分をまさにこの法律の中には明記されているところであります。もちろんその他さまざまあります。その後のさまざまな議論の中で、先ほどの旭川の質問のような、朝御飯を食べているかという部分のこととか、そういった率とか、そういったものがあると思いますけど、私はそういった意味でいきますと、やはりしっかりと子どもがそういった環境に左右されない状況をつくること、それとしっかりと就労というものを確保していく、ここがやはり大きな課題があると思っています。 その上で議員にもご理解いただいていますように、私どものこども保健部のほうでもさまざまな現場の実態、そういったものは承知しているところでございまして、そういった意味でしっかりとこの子ども・子育ての支援経過でありますとか、各種計画、こういったものの中で、この中でその教育機会も確保したり、そういった就労も確保するという大きな枠組みとあわせながら、しっかりとこの問題については対応していきたいと、このように考えているところであります。 調査することが目的ではなく、まさにそういった本来の目的をしっかりと達成するように頑張っていきたいと、このように考えている次第でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) 最後に、ご紹介をしたいと思いますが、旭川市はこの実態調査に基づき、この4月から通院における子どもの医療費助成制度を中学卒業まで広げるという、そういう目的を持って実は実態調査を行っておりました。同時に、今内部では給付型の奨学金の事業も内部で考えているということでありました。実は、そういう目的が結果から、どちらかというと結果からそういう施策が生まれてくるものであると。よって、我が釧路市においても、まずはいろいろ議論するにしても、釧路市独自の実情をしっかり把握した上で次の施策を打っていくということがこれから求められてくると思いますので、それを強く強調した上で、私の質問を終わります。  (21番 梅津則行議員 議席に着席) ○議長(渡辺慶藏) 次に、25番松永俊雄議員の発言を許します。 25番松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) (登壇・拍手) 最初に、このたびの胆振東部地震で被災された皆さんに心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。 順不同になりますけれども、早速質問に入らせていただきます。 幣舞の高台にある旧図書館跡地の活用について。 私にとっては二度目になりますが、再度質問をさせていただきます。 現在は医療法人が建設している特別養護老人ホームの工事受注業者に駐車場として一部を貸し付けていることから、この法人の駐車場になるんではないかというふうに思い込んでいる市民も少なからずおります。私は、この際、そんなことにならないということを明確にした上で、旧図書館跡地を含む幣舞の高台は、釧路のアイヌにとってはまさに聖地と言っていい場所であり、アイヌ協会が要求しているチセを初めとする施設やアイヌ文化の拠点としてのモニュメントの施設、公園整備などを進めるべきだと改めて提案させていただきます。 お聞きしますと、既に教育財産から普通財産へと移管されておりまして、今後跡地の活用を検討する段階になりますから、検討を進めるに当たっては、アイヌ協会も含めた検討委員会あるいは期成会、名前はどうでもいいんですけれども、関係者の意見はもとより幅広い市民の意見を集約して、幣舞公園と一体化して整備を進めるべきだと考えておりますので、検討委員会の設置やアイヌ文化の拠点づくりについての基本的な考え方をまずお聞かせいただきたいと思います。 2点目は、オスプレイの訓練等に伴っての問題であります。 このたびの地震の大災害によって日米共同軍事演習は一旦中止され、大きな不安を抱いていたオスプレイの飛行訓練、釧路港などの軍事利用の拡大は一時中止となったものの、正確に言えば一時延期にすぎません。特に、オスプレイの飛行訓練は、米軍三沢基地にかわって帯広が補給拠点とされたことから、私は今後は日米共同訓練に限らず、米軍の考え方一つでいつでも北海道の上空あるいは釧路市の上空を飛行訓練の場とされて、好きなときにオスプレイが飛び回る危険は変わらないものと受けとめています。 オスプレイについては、言うまでもなく、沖縄を初め国内外での墜落事故、緊急着陸などの事故を頻発させております。いわば通常兵器とは別次元の危険きわまりないものであるのは、市長も認識しているとおりだと思います。 そこで、改めて市長に見解を求めたい。 オスプレイの飛行訓練は、北海道あるいは釧路市域では行わないこと、この意思を明確に示すべきではありませんか。釧路市民の命と安全、市民生活の安寧を守るべき市長の明快な答弁を求めます。 平和の取り組みについて、もう一点お聞きします。 栄町平和公園にある戦災記念モニュメント、カリヨンの鐘とアーチがありますけれども、先日祈念式典に参加をして、その後、様子を見てみましたら、塗装が剥がれ落ちていたり、みすぼらしい感じになってきております。戦争体験の風化や戦災の記憶の風化は避けなければなりませんし、こういった事態をこのまま放置していることは、私は平和の取り組みの真剣さが疑われる、改めて補修などの考え方はないのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。 次は、市立病院の問題についてであります。 市立病院の新棟建設をめぐる問題は、市議会や市政懇談会などでの説明や議論では、契約解除提訴に至った理由が明確ではありません。市長は記者会見で、一定の理解は得られたと、このような発言をなさっておりますけれども、本当に理解を得られたと受けとめているんでしょうか。見解を明らかにしていただきたい。 私は、提訴に至った事態の中で、新棟建設については、裁判の行方とは別に、新たな計画を練り上げる取り組みを進める、このように明言されていることは理解できません。裁判の行方は今不透明、恐らく半年や1年で結審すると思われません。長期化は避けられないでしょう。しかも、この種の裁判では、釧路市の主張が100%通るというのは非常に考えにくい。一般的には和解、痛み分けのような形で決着するのが通例だと言われていますから、この裁判の行方を抜きにして新たな計画に着手するなど乱暴過ぎるのではないか。にもかかわらず、市長はあくまでも裁判と並行して新たな事業計画を練り上げようとするんでしょうか、改めて説明をいただきたいと思います。 さて、その先の話ですけれども、市民の関心事ですからあえてこの際お聞きいたします。 新たな事業計画をつくっていく場合、4月20日の市議会代表者会議で市長が述べたように、規模の縮小は私は避けられないだろうと思います。収支の見合いなどから改修を含めて200億円という規模、従来の基本計画でまとめたこの内容は縮小せざるを得ないのは明らかだと思いますので、考え方を示していただきたいと思います。 次は、今回の地震による大規模停電、特に水道の問題について、私は具体的に2点お聞きしたいと思います。 1つは、高層市営住宅などの入居者、特に高齢者対策について、今回のような対応だけでは極めて不十分であると、このように思いますので、改善を求めたいと思います。 具体的には、給水ポイントを設けても、近くの地区会館であったり、団地集会所であったり、老人福祉センターであったり、足腰の弱った高齢者はそこまで行けません。私は、当日米町の市営住宅の方に呼ばれて、実情を見てみました。地区会館はこの米町の公営住宅から数百メートルも離れています。とても私は行けませんと、このようにおっしゃっていました。たまたま入居されている方が隣の神社と交渉して、その厚意でそこから水をいただいていたようでありますけれども、そこまで行くのも、坂道があったりして困難だと、これが現実なんですね。 伺いますと、25基の貯水タンクと水道工事事業者が所有する給水車が3台、こういう現状でこのたびのような大規模な災害、あるいはそれを上回る災害が起こった場合、対応できるかと言えば、私は答えは否だと思います。今後、この問題をどのように改善なさろうとしているのか、考え方を示していただきたい。 また、桜ケ岡地域の水圧低下によって水が出ない、出にくい、給水という事態が起きてしまいました。お聞きしますと、桜ケ岡に2カ所ある増圧ポンプの非常時の電源対策ができていないことに起因するというものでした。この問題を、今後どのように改善するつもりなのか、お聞かせをいただきたいと思います。 最後は、農業・漁業の担い手対策についてお聞きしたいと思います。 釧路市の経済の土台である漁業水産、農業、この2つの基幹産業の担い手、後継者対策が急務だと私は強い危機感を抱いています。漁業センサス、農業センサスなどの資料から見ますと、漁業は2013年で沿岸漁業経営体数は137、20年間でまさに半減しています。 釧路市と釧路市東部両漁協の資料では、60歳以上という方が62.3%、そのうち70歳以上という方が39人で28%というのが現実です。中でも80代が12人、90代が1人となっていて、後継者がいると答えたのはわずかに15%余りです。 一方、農業では、2005年の269から2015年には209、経営体数は10年でおよそ30%減少しています。離農が目立って、世帯別の年齢で見ますと、特に男性で言いますと60歳以上が44%を占めていて、そのうち70歳以上が87人で25%です。85歳以上という方も16人おります。これに対して、後継者がいると答えたのは20%を超える程度にすぎません。 そこで、この現実をどのように受けとめていらっしゃるのか。 次に、2点目に、こうした現実に対して担い手対策、後継者対策は、これまでの取り組みで十分だと考えているんでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。 3点目は、新規も含めて新たな対策をとる考え方はないのか。 以上3点について答弁を求めて、1回目の質問を終えます。  (25番 松永俊雄議員 質問席に着席) ○議長(渡辺慶藏) 理事者の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) 日本共産党議員団松永俊雄議員の一般質問にお答えをいたします。 私からは、日米共同訓練並びに市立病院について、2点お答えをさせていただきます。 まず、日米共同訓練についてでございます。 これは、訓練概要が発表された後、訓練全体の安全管理の徹底と、そして飛行訓練時の情報提供、これを防衛省に要請をしたところでありまして、今後もそのように対応していきたいと、このように考えている次第でございます。 続きまして、市立病院についてであります。 市民の理解についてでございます。 市立病院の新棟建設延期の経過等につきましては、市政懇談会におきまして市民の皆様にご説明をさせていただき、その中で理解を得られたものと、このように考えているところでございます。 続いて、訴訟の結論と新棟建設計画についてでございます。 これは訴訟にかかわらず、これは新しい計画を進めてまいる、このように考えているところであります。 続いて、市立病院新棟の規模についてであります。 これは今後の検討の中で明らかになっていくものと考えているところでございます。 私からは以上であります。 ○議長(渡辺慶藏) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(中村文彦) (登壇) 私からは、平和行政のうち、平和モニュメントの補修等についてお答えいたします。 平和のモニュメントにつきましては、平成7年、戦後50年を記念し、市民の総意によって建立され、釧路市民戦災死没者慰霊式並びに平和祈念式の会場である平和記念公園のシンボルとなっております。 平和のモニュメントにつきましては、築後23年による経年変化も見られますことから、定期的な点検を行い、適切な管理に努めてまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) (登壇) 私からは、農林漁業の担い手に関しますご質問のうち、農業関係の部分についてお答えをさせていただきます。 高齢化と後継者・担い手不足の現状をどう受けとめているかということでございますが、釧路市の農業におきましても、この高齢化、担い手、ただいまご指摘ございましたとおり、担い手の減少は進んでおりまして、大変厳しい状況にあるというふうに受けとめているところでございます。 農業の担い手の不足につきましては、農業後継者の確保と新規参入しやすい環境づくりに向け、資金面のサポートや個別の経営体を地域で支えるということが大変重要であるというふうに認識をしているところでございます。 また、これまでの取り組みや新規就農対策についてのお尋ねでございますが、釧路市ではTMRセンターを初めとする地域で個別経営体を支える営農支援システムというものを有効活用することに力を入れております。 こういったことで生産コストや労働負担を軽減をし、担い手の経営安定化などに努めてきているところでございますけれども、まだまだ課題もあるものというふうな認識をしているところでございます。 また、このほかには市と関係機関で構成をされております釧路市農業担い手育成推進協議会のほうで、こういう組織の中で、道内外の大学生を対象に酪農体験を実施するなど、特に青年部を中心として農業の魅力を知っていただくような取り組みも行っているところでございます。 市といたしましては、農業を継承される後継者、また新たに農業を志す就農希望者の両方の部分を念頭に置きながら、TMRセンターや公共牧場などの営農支援システムをより充実を図っていくということを通じながら、引き続き関係機関と連携を図り、多様な担い手の確保にしっかり取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 水産港湾空港部長。 ◎水産港湾空港部長(市原義久) (登壇) 私からは、農業・漁業の後継者・担い手対策のうち、漁業の関係についてお答えいたします。 まず、高齢化、担い手不足の現状と見解についてでございます。 漁業就業者数につきましては減少傾向にあるとともに、年々高齢化が進んでいる状況にございます。労働環境が厳しい中、天候や海況など自然の影響を受けやすく、収入、経営の安定しないことが担い手不足の大きな要因となっており、このことが結果的に漁業者の高齢化を招いているものであることから、市といたしましても、大きな課題と認識しているところでございます。 続きまして、これまでの担い手対策、それから今後どのような対策を講じるかということでございます。 漁業後継者の確保には、漁業経営の安定が何よりも重要でありまして、市ではこれまで漁協や漁業者が行う資源維持増大のための増殖事業や漁場保全事業、漁業経営や漁労作業の効率化・省力化のための事業、魚価の安定や高付加価値化のための6次産業化や魚食普及への取り組みなど、資源の維持増大から加工、流通に至るさまざまな施策に支援協力を行ってきているところでございます。 今後も、漁協、漁業者などの関係者と協議しながら、漁業経営の安定に向けた事業を総合的に推進し、漁業後継者の確保育成につなげてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(伴篤) (登壇) 私からは、米町団地の給水場所、体制、遠くて大変だったというお問い合わせにご答弁申し上げます。 当初、米町団地につきましては、団地の集会所を給水場所として開放しようと考えてございましたが、長期間使用されていなかったことから、給水可能か直ちに確認できない状態であると、そのためここから供給するのは難しいと判断いたしました。 そこで、他の代替方法を検討した結果、米町団地において給水可能な住棟が1棟ございましたので、その空き部屋を開放し、応急対応を行ったものであります。 今後も、このような空き部屋ですとか、集会所を開放して体制を組んでいきたいと考えてございます。 私からは以上です。 ○議長(渡辺慶藏) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(古川幸男) (登壇) 私からは、災害時の給水対策のうち、2点についてお答えさせていただきます。 初めに、大規模な災害時の応急給水体制についてでございます。 大規模な地震などの自然災害により水道施設が著しく損傷し、飲料水の供給が困難になった場合、釧路市地域防災計画に基づき、応急給水、応急復旧を行うこととしてございます。 応急給水体制といたしましては、現在、市が保有する給水タンク25基について、釧路市観光事業協同組合との災害時における水道の応急対策に関する協定に基づき、組合加盟各社の協力を得て、運搬、設置するほか、民間3社が所有している給水車3台についても、災害時の協定に基づく出動応援をいただいていくこととしてございます。 また、大規模災害による被害が大きく、断水が長期化し、当市だけで対応できない場合には、日本水道協会会員相互で締結した災害時相互応援協定に基づき、広域応援要請を行うこととなってございます。被害状況に応じた給水体制がとれるものと考えてございます。 なお、応急給水所からの水の運搬等が難しい方への対応につきましては、現場の状況に応じて職員ができる限り対応しているところでございます。 続きまして、桜ケ岡の一部地域の給水圧力低下についてでございます。 9月6日早朝の地震による停電のため、桜ケ岡増圧ポンプ場のポンプが停止したことにより、給水圧力低下のおそれがあることから、桜ケ岡の一部地域において応急給水活動を開始しました。今回の応急給水活動は、6日は午前7時10分から午後8時まで、7日は午前6時から再開し、午前11時までには給水希望者がいなかったことや、地域の皆様の出水状況を確認できたことから応急給水活動を終了したところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(川畑浩士) (登壇) 私からは、旧図書館跡地の活用とアイヌ文化についてご答弁をさせていただきます。 旧図書館の場所は、景観にすぐれ、釧路全体のまちづくりを進める上で貴重なエリアであると考えてございます。 現在、一時的に工事車両の駐車を認めておりますが、ただいま議員からご指摘があったような、駐車場としての恒久的な利用のお話はございません。 跡地利用につきましては、関係部署と協議をした上で進めていくこととなりますが、方向性自体が白紙でありますことから、検討組織を設けるなどの段階には至っていないと考えてございます。 私からは以上でございます。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 水道の問題や農業・漁業の後継者問題は委員会で議論したいと思いますが、ただ水道の問題で1点だけ。 桜ケ岡の増圧ポンプ場ですけれども、これが十分機能しなかったと、あるいは代替えの電源の手だてが不十分だったと、おくれたということなのかどうか。その上で、水圧の低下などということが、あの程度と言ったら叱られますが、あの程度の事態で起きたということになれば、これは今後重大な心配を残しますので、この電源の問題については改善する考え方あるいはどういう措置をとられるのか、その点だけ明らかにしていただきたいと思います。 ○議長(渡辺慶藏) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(古川幸男) 今回の桜ケ岡地区におきましては、通常時の停電対応等でも、あのポンプ場から送られる送水については、今まで一度も不都合はなかったところでございます。今般たまたま午前7時から給水体制をとりましたが、あの地区で一時断水というようなお話が市民に伝わりまして、あの時間帯、特に午前8時ぐらいから午前10時ぐらいまでに市内一斉に水道が使われたと、そういうことがございまして、それ以降、実はその当日夜まであけていたんですが、実際お客様はもう午前11時ぐらいには一部おさまってきたということを勘案すると、今回の一時的に使われるというふうな状態が起きなければ、通常の給水活動に支障はなかったのかということも判断したということが1つございます。 それと、さまざまな今回の給水活動による要件を一回検証しまして、もし本当に今回のように必要なことがあったときには可動式の電源を使うだとか、そういったことも含めて、今回の給水体制については検証していきたいと考えてございます。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 詳しくは委員会でさらにお聞きしたいとは思うんですが、どうしてもこういう場合は防衛本能が先に働きますから、市民は、風呂に一斉に水をためたとか、私は、大体の家庭ではそういうことをなさったんではないかと思うんですね。それがだめだと言ってみたところで、なかなかこれは始まりませんから、そういうことも想定した非常時の電源も含めた対策というのをきちんととらないと、今度のような大規模なブラックアウトのような事態になると。リスクの分散とかあるいはリスクを回避する手だてというのはあらかじめとっておくことが大事だと、このように思いますので、これは委員会でさらにお聞きしたいと思います。 次に、図書館の問題ですが、部長は、今は何も考えていないから白紙だと、全てはこれからだと、こういうお話なんですが、建物を活用するという考え方はまずありません。そうすると、いずれ解体をして、あの土地を、私が先ほど言いましたように、幣舞公園と一体として考えていくことに、これは嫌でもなるだろうと。時期の問題はありますけどね。その場合、私が例示した、以前の議会でも言いましたから繰り返しませんが、この釧路のアイヌ文化にとっては非常に大事な場所であるこの地域の活用については、アイヌ協会などの意見も取り入れて、既に要望もいっぱい出されておりますけれども、そういう考え方そのものは、これはどうなんでしょうか、同意していただけるでしょうか。そりゃ知らんと、全部白紙だから、有効な土地の活用しか考えませんよということではないでしょ。 ○議長(渡辺慶藏) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(川畑浩士) 私どもも、幣舞町エリアがアイヌの方々にとって大切な場所であるというところは認識をしているところでございます。一方で、現存の建物の解体工事に約1億9,000万円ほどかかるといったような試算もございまして、そういった財源の確保なども含めて、跡地利用に当たっては一定の方向性をまず持って、関係部署と協議をしていくことがまず先行することになろうというふうに思ってございます。 その一方で、こうした議会での議論等の経過も踏まえた上で、跡地利用に当たりましては必要な検討をしていくというふうになるんだろうなと思ってございます。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 昨今、いろんな釧路市でもイオルの取り組みとか先住民族に対する取り組み、これは全道的にも進んでおりますし、補助事業のいろんなメニューの中には、解体のことも含めたものもあるいは取り入れられるかもしれないと、私はこう思っているんですね。その上で、これは最後に、教育長にお聞きしたいんですが、イオルの取り組みなど釧路市のアイヌ文化の伝承、その他の取り組みについては、観光面からいって阿寒湖畔に随分投資が集中していますけれども、いわゆる旧釧路市での対策というのも大事ですし、目に見える取り組みというのもここでは求められていると私は思いますので、観光の拠点づくりという点でも幣舞の高台の旧図書館跡地の活用については、アイヌ文化を発信する拠点として取り組んでいくと、それもきちんと視野に入れて今後考えていくというふうになるのではないかと思いますので、教育長の答弁を求めて、この問題は終わりにしたいと思います。 ○議長(渡辺慶藏) 教育長。 ◎教育長(岡部義孝) 重ねてになりますが、幣舞町というエリアは、アイヌの方々にとって大変ゆかりのある地区でありますことは、これは私どもが発刊しております釧路叢書の中でも記されているところであります。 一方でまた、旧図書館の場所につきましては、中心市街地を眺望できる、あるいは中心市街地側からも非常に市民の皆さんにとって、それぞれに思い入れのある土地であろうというふうに思っております。 今議員からご質問にありましたとおり、ようやく釧路のイオル再生事業がスタートいたしました。5カ年事業であります。そして、ことしについては阿寒にだけ特化しているわけではありませんで、春採湖の周辺地区でも土壌整備というものを進めているところであります。 私どもはアイヌ文化の発信については、まずはこのイオル再生事業をしっかりと進めていきながら、同時にまた旧図書館の跡地についてどのように利用していくべきなのか、これもまたしっかりと検討、議論をしていきたいと、このように考えております。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 幣舞の高台の土地については、市民それぞれ確かに思い入れもありますし、釧路を訪ねられた釧路市以外の方は、まなぼっとなどを見て、なかなかすばらしいもんだなというふうにおっしゃっています。 私が初めて釧路へ来て非常に印象に残ったのが、幣舞橋のところから見た旧市役所の庁舎があったんですね、出世坂の隣のほうに。そういう意味でも、それぞれ思い入れはあるかと思いますが、繰り返しますけれども、アイヌ文化にとっては非常に大事な土地ですので、ぜひその点を考慮に入れた検討を進めていただきたいということ、これは意見として申し上げておきたいと思います。 次に、オスプレイの問題と平和の問題なんですが、先ほど市長はあっさりと安全の確保を防衛省に求めていると、これはもっともなことで、そのとおりだと思うんですが、先ほども言いましたように、オスプレイの危険性というのは、市長もよくご存じのように別格なんですね。しょっちゅう墜落事故は起こすし、それによって死亡者も出していると。設計者自身も危険性を認めておりまして、そういう意味で言えば、通常のヘリコプターですとか、あるいは通常の戦闘機とか飛行機とか、こういう兵器とは別次元の問題だというふうに私は思っています。 今回の訓練は中止になりましたけども、たまたま私は、東京の横田基地のそばに住んでいる方をよく知っておりまして、この間お話ししておりましたら、横田の基地には既に配備されておりまして、超低空で飛んだり、全く通告もなしに学校の上は飛ぶし、そこらじゅう飛び回っていると、こういう事態なんですね。先ほども言いましたように、三沢基地にかわって帯広が、十勝飛行場が今度は補給整備の拠点になったと。そして、富良野や千歳・恵庭の演習場、あるいは矢臼別の演習場を、これは既に日米共同使用の訓練基地になっておりますから、当然ここを飛ぶことになるでしょう。そうなると、ごくごく常識的に考えて、そりゃ阿寒方面の上空を行くのか、旧釧路市の市街地に近い上空を飛ぶのかは別として、釧路市域、この上空を飛び回ることになるのは、ほとんど誰でも予測できることだと思うんですね。したがって、繰り返しますが、通常の訓練とは違う危険性を持ったこのオスプレイについては、市長、別な考え方でね、安全性の確保はもちろんですけれども、釧路市の上空を飛ぶことは困ると、北海道でそういう演習をされるのは認めがたいと、こういうふうにするべきじゃないですか。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) オスプレイについてのご質問でございますが、危険性があるという言い方もありますけど、基本的にはやっぱり安全性に対する不安が払拭されていないという、こういった言い方になるのかなと思うわけであります。というのは、国のほうでも、まずこれの運用の仕方、人的部分があるという形の中で、そういった意味でしっかりとこの安全性というものを最大限の安全対策をとるということもお話ししているわけであります。しかしながら、その上で安全性に対する不安は払拭されていないがゆえに、訓練全体の安全管理の徹底、ここをしっかり要請しているものでございます。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 今の答弁で市長の真意はそれなりに私はよくわかりました。安全性に対する不安は市長も持っていらっしゃると、払拭されていないということですね。したがって、安全管理の徹底を求めていくんだ。途中までは私と同じ考え方だと思うんですね。 自衛隊の釧路駐屯地には、2基のヘリパッドがあるんです。ヘリコプターの着陸帯が2基あるんですよ。この間、駐屯地に電話してお聞きしました。そういたしますと、先ほど言ったように帯広から飛んでくるか、あるいは千歳・恵庭から飛んでくるか、上富良野から来るかは別として、この釧路市の上空を飛んで、場合によっては別保の駐屯地にオスプレイが着陸することも考えられると。これまでの米軍の報道から見れば、私は十分そうなるだろうと、いずれ、そういう予測をしております。したがって、市長が安全性に対する不安は払拭されていないと、そういう危機感をお持ちだとすれば、私はこれはもう一歩進んで、これがきちんと払拭されるまでは釧路市の上空は飛ばないでほしいものだと、こういうふうになるんじゃないですか。再度答弁いただきたいと思います。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) 再度のご質問でございます。 私がという話ではなく、先ほどもお話しさせていただきました。松永議員は危険性があるという言い方でありますけど、私は一般論として、多くの方々が安全、つまり国のほうは安全であると、こういうお話をしているわけです。ですから、そういった意味で安全管理を徹底的に行っていくという、こういう状況であるということです。ただ、その中でこういったお話をしているものの、まだ多くの市民というか、そういった中では安全性に対する不安、これが払拭されているとは言えない状況にありますよね、ですから安全性というものをしっかりとまたここをお話ししていくことが必要であろうということであります。ゆえに、訓練全体の安全管理の徹底が必要であろうということでありまして、私がどうというお話をしているわけじゃなく、あくまでもそういったご答弁をさせていただいたところでございます。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 私は、この種の問題で、市長が国防の問題等については国においてしっかり議論されるべきものだという答弁を再三なさっているのも承知の上でお聞きしているんです。先ほど来、市長が述べていますように、国は安全性については大きな疑問は持っていないかのように現時点ではなっておりますが、現実はそういった後に沖縄で墜落事故を起こしたり、緊急着陸を佐賀で行ったりと、こんなことになっておりまして、まさに不安は払拭されていないということだと思います。 したがって、市民の安全を第一に考えるべき市長としては、これはオスプレイの訓練については、安全性がしっかりと確認をされて、市民の不安が払拭されない限り認められないと、こういうふうに私はなるんだと思うんですね。 水かけ論になりますからこれ以上はしませんが、ただ、もう一点だけ言いますと、最近ロシアのプーチン大統領が無条件で平和条約を締結しようと、こういうことを突然提案なさって、安倍総理がこれに対してその場では何の異論も反応もしなかったということが外交上の問題だという批判が高まっていますけれども、私はこのオスプレイの訓練等の問題というのは、領土問題にも、返還の取り組みにも非常に重大な障害になってくると、こういうふうに思っているんです。なぜかといいますと、オスプレイそのものについては市長も認識されておりますように、これは敵地に侵入する武器、兵器なんですね。こういうものが道東地域を飛び回る、あるいは国境に近い地域を飛び回るということになれば、当然プーチン大統領、ロシアは、今度は極東で大規模な軍事演習をやるんだと、こういうふうにもなってきておりますから、領土返還の運動そのものにも障害になりかねないと、こういうふうに私は見ております。 その意味でも、繰り返しになりますけれども、危険や不安が払拭されない限りは、このオスプレイの訓練は好ましいものではないと、行うべきではないと、こんなふうに市長、同じ立場にならないでしょうかね。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) まさしく市民の安全を第一に考えるというのが私の務めということでございます。そしてまた、我が国、政府は国民の安全を第一に考えて進めていただいていることだというふうに考えてございます。そして、その中で国のほうがしっかりとその日本の平和、安定、ここを確保するために進めていることでございますので、ここはしっかり信頼をしているものでございます。その上で、先ほど来ご答弁させていただいてますように、ことオスプレイのことについて言いますと、やはり完全に安全性に対する不安、その不安が払拭されていないというのは、これはまさに事実だと、このように考えてございます。それゆえに、この安全性の不安を払拭することが重要だと、このように考えています。私どもは、訓練全体の安全管理の徹底を要請しているということでございますので、私としては、我が国の中でお話をされていただいていることについては信頼しているところでございます。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 出発点は違うんですが、途中は一致するところが大分あります。近いなとは思いますが、これ以上、この問題を議論してもなかなか前へ進まないと思いますので、不安は払拭されていないという市長の発言を私はしっかり受けとめておきたいというふうに思います。 あわせて、平和公園のモニュメントですが、先ほど答弁がありましたように、開設以来一度も補修はされておらないと、適切に管理を今後も進めていくということなんですが、部長、きっとごらんになっていると思うんですが、つなぎ目が白くなっていたり、さびが浮き出ていたりと、そういう現状にあります。平和公園という名前がついていることもあって、7月14日、15日の毎年の釧路空襲の日にも少なからぬ方があそこを訪れております。そういう意味でも、私は文字どおり適切な管理を進めるということになれば、大規模な補修が必要かどうかは、にわかに私は判断できませんけれども、まさに適切に日常的な管理を行って、少なくともこの剥がれているところとか、ちょっとみすぼらしくなっているようなところはぜひ改善を図っていくべきだと、このように思いますけれども、再度答弁いただけますか。 ○議長(渡辺慶藏) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(中村文彦) 私もことしの祈念式典の準備等で現場も確認しておりますし、施設そのものも確認しておりまして、今議員お話のとおり、躯体の外の部材をつないでいる、ボルトでつないでいるあたりがちょうど、ボルトがあるところがどうしても水がたまるのかどうか、やっぱり腐食が見えるということで、ペンキが剥がれているというか、そういう現象は確認しておりますので、技術的なことも含めて、私ども維持管理も含めてどういう補修の仕方がいいかについては適切に管理してまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 細かな話で恐縮なんですが、私はこれにこだわっているもんですから、ぜひ適切な管理を進めていただきたいというふうに思います。 時間がたてばたつほど、後で補修をしようとすれば、これはご案内のようにたくさんお金がかかると、こういうことになりますから、メンテナンスを常日ごろやっておけば、少額の予算で適切な管理ができると、こういうことになると思いますので、ぜひ今後検討していただいて、進めていただきたいというふうに思います。 最後は、市立病院の問題ですが、市長は市政懇談会などで一定の理解は得られたと、議会の承認もいただいたと、こういうことだと思うんですが、私は市政懇談会に参加した町内会の役員の方から言われました。説明を聞いたけどよくわからないと、どういうことなんだと、松永さん説明してくださいよと言われて私なりに説明したんですが、それでもわかってはいただけませんでした。なぜなら、私もなぜそうなったのか正確にわからないからなんですね。きょうはその問題をあれこれ議論するつもりは、きょうはありません。 問題なのは、その町内会の役員の方は、説明を聞いたけどわからないんだと、どうなっているのかと。あるいは、別な町内会の副会長さんからはこんなふうにも言われました。設計業者が信頼できないというだけでよくわからないと。また、別な方は、市長は経過を説明されて、市政懇談会の資料もいただきましたが、必要な資料も配った上で経過を説明なさったようですが、その説明が非常に、時間の制約ももちろんあるからでしょうけれども、非常に簡潔なものであったと。結果、業者が悪くて信頼できないんだと、それしか残っていないんだと、こういうお話なんですね。ですから、とても市政懇談会に参加された方からも理解は得られたとは言えない状態だなと、私はこう受けとめているんですが、市長はそれでも一定の理解を得たと、こういうふうにおっしゃるんですか。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。
    ◎市長(蝦名大也) 私は、市政懇談会であるとか、特に市政懇談会のときはお話ししているんですけど、まずはお話ししていく中で理解をしていただくようにというのがこれは説明だと思っていますので、そのときにも不明なところがあったら何なりとご質問いただきたいと、こういった話をさせていただいております。 言ったというんじゃなくて説明したということは、やっぱり相手があることだと思っていますので、そういった意味の中で説明をさせていただきました。 そして、市政懇談会の中でも大きな意味ではたくさんの質問というか、病院に関してはなかったところでありますけど、改めて市立病院というのは重要なものであるから、今後のことについてもしっかり進めていただきたいなどの、こういったご意見はいただいたところであります。 1カ所ご質問いただいて、それは再度またしっかりそこで説明させていただいた。このような形で行ってきたところでございました。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 結果的に、私がお会いした町内会の役員の方、会長さんや副会長さんがおっしゃっていたのは、結果的には3億円余りが、基本設計も含めてですよ、無駄遣いになってしまったのではないかと。なぜなら、今までの計画は別にして、今後新たな計画をつくっていくというふうに市長がおっしゃっていますから、基本設計については完成品をいただいたからそれは無駄遣いでないという理屈もある、市長の立場で言えばあるのかもしれませんが、こういうのは世間ではへ理屈と言うんですよね。だって、それは使わないわけですから、そりゃそうすると3億円以上が無駄になってしまったということにどうしてもなってしまいます。にもかかわらず、新たな計画をつくっていくということになるわけですから、そこで、再度聞きたいと思うんですが、私は規模の問題はどうしてもついて回ってくるんだと思うんですね。既にでき上がった基本設計の中身としては、これは200億円前後という全体の収支の見合いの中での予算枠からいけば難しいことになってくると。これは否定できないものだというふうに思います。そうすると、10階建てですけれども、階高を縮小するのか、あるいは建物自体をスリムにするのか、いろんな手法はあるのかもしれませんけれども、規模の縮小というのはやっぱり避けられないんじゃないでしょうかね。今後の検討にはもちろんなる事項ではありますけれども、この際、そういう見通しというのをはっきりおっしゃったほうがいいんじゃありませんか。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) 規模については今後の検討の中で明らかになってくるものと、このように考えているところでございます。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 今後の検討の中で明らかになっていくんですが、今はっきりしていることは、新しい計画においても必要な機能をきちんと維持しつつ、この地域の、釧路・根室地域のセンター病院としての役割を果たしていこうということであれば、必要な機能を維持しつつも、しかし収支計画、資金計画の問題もありますから、当然規模を縮小せざるを得ないと。4月20日に市長がそのことをおっしゃったというのは、先にそのことを想定したからだと思うんですね。したがって、私は機能は維持するけれども、規模としては従来の基本設計と、これまでの考えと違ったものになるんですよと、こういう説明は今からなさったほうがいいんじゃないですか。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) これは本当に、検討の中で明らかになってくるものだと思っているところであります。 今ご質問のように、私は地方センター病院として機能はしっかり持っていかなくてはいけないものと、このように考えているわけであります。そこのところを、後はどういった形の中で、規模ですね、進めていくのかというのはまさに今後の検討の中で明らかになるものと、このように考えてございます。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 市立病院の入院患者の状態もこの間お聞きしました。根室管内の患者が13%近くにもなっているんですね。したがって、市立病院は市民の病院であると同時に、市長がおっしゃるようにセンター病院としての役割をやっぱり強く持っていると。そこで、新たな計画をつくっていくということに次の段階になるんですが、時間の関係で省略して、議論を先に進めておりますけれども、その場合、先ほど来言っていますように、私は規模の縮小は避けられないと、その一つのものとして、かねて議会でもたびたび私どもが指摘した2基のヘリポートについても見直していったほうがいいと、こう思うんですね。 お聞きしましたら、ことしの8月1日と3日に、いずれも午前10時35分ですけれども、市立病院のヘリポートに自衛隊のヘリコプターUH1J、4.7トンの重量があるようですが、これが着陸をして5分後に離陸をするという訓練を行った、こういうふうに聞いています。これを目撃した方からお聞きしますと、ぶうっと飛んできて、旋回をしたり、ほかのジェット戦闘機などではタッチ・アンド・ゴーというような、そんなような感じの動きもされていたと、こういうことなんです。したがって、2基のヘリポートの利用が自衛隊のヘリコプターの飛行訓練に利用されるようなことがあっては私はならないと、こう思うんですね。 したがって、先ほど来言っておりますように、新しい計画の中で規模を縮小せざるを得ないとするなら、まずこういうところもきちんと見直すべきではないかと、こんなふうに思いますので、この点でも考え方をお聞かせいただけますか。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) 病院の機能ということについては、まさしく考え方は一緒で、まさに市民の安全・安心、ここを守っていくために、特にセンター病院である釧路・根室管内、ドクヘリ入れますと、十勝、そしてオホーツクも入るわけでございますけど、そういった役割を持っているということでございます。 自衛隊に対しての考え方は、私は同様で、国民の生命、安全、平和を守っていくためのものでありますから、そこがヘリポートを使っていくという形、ここにどんな課題があるのかというふうに思うわけでございます。 まさしくこの地域の中の安全性を高めていくために、やはり全てのそういった機能というんでしょうか、病院の機能もあれば、いろいろな、例えば道警のヘリもあるわけでありますから、そういったものを踏まえながら、いろんなそういった機器と言ったらいいんでしょうか、そういったものをふんだんに活用してというか、使えるような形にしておくことが地域にとって重要なことと、このように考えてございます。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 自衛隊のヘリコプターの訓練は毎年1回程度行われているようです。 それは別にして、市長はできるだけ早くというふうにも、この間、6月の議会でおっしゃっておりました。新しい計画づくりですね。その場合、当然まず院内とか、医師や看護師など医療スタッフの意見を改めて集約することから始まるんだと思うんですが、この新しい計画づくりについては、実際にいつから始めようというお考えですか。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) 今、市立病院で病院長を中心に協議を行っているということであります。それと、前に議会のほうでもお話をさせていただきましたけど、私も病院長のほうとお話ししていきながら、今後のという意味での同じ考え方を持ちながら今進めているところでございます。 ○議長(渡辺慶藏) 松永俊雄議員。 ◆25番(松永俊雄議員) 最後の質問になるかと思いますが、市立病院の問題は、結果として多額の無駄遣いという結果になって、そのことについて、市長は最終的に責任は私にあると、こういうふうにおっしゃってはおりますけれども、どなたも責任をとったという感は、受けとめ方は私はしておりません。たくさんの市民の方からいろんな声を聞かせていただきました。その中で、皆さんが口をそろえておっしゃるのは、まず市長は今度の、いわば前代未聞のこの失態についてきちんと市民に、平たい言葉ですが、頭を下げて謝った上で、どうしてもこの地域のセンター病院としての市立病院の新棟は必要だと、したがってそれに向けて丁寧に市民に説明をしながら理解をしていただくと、こういうふうになるのが普通ではないのかと、こう言うんですね。減給も、あるいは戒告も何の処分もなくて、あるいは何の責任も明らかにならないまま、裁判は別にして、新しい病院がどうしても必要だというふうに声を大きくしておっしゃるだけでは市民の理解は得られないと。謙虚にそこは頭を下げながら進めていくべきではないのかと、こんなふうにどなたも私におっしゃっていました。建設関係の方は仕事がなかなかない中で、今後はどうなるんだろうと、こういう不安を持っておりましたから、時間が過ぎておりますのでやめますけれども、最後に、その点での市長の見解をお聞きして私の質問を終えます。 ○議長(渡辺慶藏) 市長。 ◎市長(蝦名大也) まさしく松永議員は民意の中の代表でございますので、そういったご意見が今この議場の中でお話しいただいているところでありますけど、私にはいろんな市政懇談会も含めながら、さまざまな場面で市立病院のことをお話ししていく中で、そこの中では一定のご理解をいただいたと、このように考えております。 今議員からまさに民意の代表としてのそのご意見をいただいたということは、しっかり受けとめていきたいと思います。  (25番 松永俊雄議員 議席に着席) ○議長(渡辺慶藏) 以上をもって質疑並びに一般質問を終結いたします。  ──────────────────── △委員会付託 ○議長(渡辺慶藏) ただいま議題となっております議案第65号から第82号まで、第93号及び第94号の以上20件につきましては、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  ──────────────────── △各会計決算審査特別委員会設置 ○議長(渡辺慶藏) お諮りいたします。 議案第83号につきましては、議長指名による9人の委員をもって構成する各会計決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺慶藏) ご異議なしと認めます。 よって、本案につきましては議長指名による9人の委員をもって構成する各会計決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。  ──────────────────── △特別委員の選任(選任完了) ○議長(渡辺慶藏) ただいま設置されました各会計決算審査特別委員会委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により議長から指名いたします。 各会計決算審査特別委員会の委員に           1番 伊 東 尚 悟 議員           2番 山 口 光 信 議員           8番 河 合 初 恵 議員           9番 大 越 拓 也 議員           11番 大 澤 恵 介 議員           18番 松 永 征 明 議員           20番 村 上 和 繁 議員           23番 松 尾 和 仁 議員           26番 酒 巻 勝 美 議員 以上9人を選任いたします。  ──────────────────── △特別委員長・副委員長の選任(選任完了) ○議長(渡辺慶藏) 委員長及び副委員長の選任については、委員会条例第9条第2項の規定により議長からお諮りいたします。 各会計決算審査特別委員会の委員長に           11番 大 澤 恵 介 議員 同副委員長に           1番 伊 東 尚 悟 議員を選任いたしたいと思います。 これにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺慶藏) ご異議なしと認めます。 よって、ただいま指名いたしました議員を各会計決算審査特別委員会の委員長及び副委員長に選任することに決しました。  ──────────────────── △企業会計決算審査特別委員会設置 ○議長(渡辺慶藏) お諮りいたします。 議案第84号から第90号までの以上7件につきましては、議長指名による8人の委員をもって構成する企業会計決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺慶藏) ご異議なしと認めます。 よって、各案につきましては、議長指名による8人の委員をもって構成する企業会計決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。  ──────────────────── △特別委員の選任(選任完了) ○議長(渡辺慶藏) ただいま設置されました企業会計決算審査特別委員会委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により議長から指名いたします。 企業会計決算審査特別委員会の委員に           3番 三 木   均 議員           7番 草 島 守 之 議員           10番 森     豊 議員           15番 松 橋 尚 文 議員           19番 鶴 間 秀 典 議員           21番 梅 津 則 行 議員           22番 岡 田   遼 議員           24番 宮 田   団 議員 以上8人を選任いたします。  ──────────────────── △特別委員長・副委員長の選任(選任完了) ○議長(渡辺慶藏) 委員長及び副委員長の選任については、委員会条例第9条第2項の規定により議長からお諮りいたします。 企業会計決算審査特別委員会の委員長に           24番 宮 田   団 議員 同副委員長に           19番 鶴 間 秀 典 議員を選任いたしたいと思います。 これにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺慶藏) ご異議なしと認めます。 よって、ただいま指名いたしました議員を企業会計決算審査特別委員会の委員長及び副委員長に選任することに決しました。  ────────────────────  〔朗読せざるも掲載〕   平成30年第3回9月定例会議案付託表付託委員会名議案番号件        名総務文教常任委員会議案第65号平成30年度釧路市一般会計補正予算  歳入各款、債務負担行為、地方債  歳出第2款(総務費の一部)   〃 第14款(諸支出金)議案第67号平成30年度釧路市動物園事業特別会計補正予算議案第70号釧路市の議会の議員及び長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例議案第71号釧路市税条例の一部を改正する条例議案第77号釧路市スポーツ振興助成条例の一部を改正する条例議案第80号工事請負契約の締結に関する件議案第93号平成30年度釧路市一般会計補正予算  歳入各款  歳出第10款(消防費)議案第94号損害賠償の額の決定等に関する件経済建設常任委員会議案第65号平成30年度釧路市一般会計補正予算  歳出 第6款(農林水産業費)  歳出 第7款(商工費)   〃 第8款(土木費)議案第69号平成30年度釧路市港湾整備事業会計補正予算議案第72号釧路市手数料条例の一部を改正する条例議案第75号建築基準法施行条例の一部を改正する条例議案第76号釧路市港湾施設管理条例の一部を改正する条例議案第78号訴えの提起の件議案第79号市道路線の認定の件民生福祉常任委員会議案第65号平成30年度釧路市一般会計補正予算  歳出第2款(総務費の一部)   〃 第3款(民生費)議案第66号平成30年度釧路市介護保険特別会計補正予算議案第68号平成30年度釧路市病院事業会計補正予算議案第73号釧路市乳幼児等医療費助成条例等の一部を改正する条例議案第74号釧路市保育に関する条例の一部を改正する条例議案第81号市民環境部の所管する公の施設の指定管理者の指定の件議案第82号阿寒町行政センターの所管する公の施設の指定管理者の指定の件[各会計決算審査特別委員会]議案第83号平成29年度釧路市各会計決算認定の件[企業会計決算審査特別委員会]議案第84号平成29年度釧路市病院事業会計決算認定の件議案第85号平成29年度釧路市水道事業会計決算認定の件議案第86号平成29年度釧路市工業用水道事業会計決算認定の件議案第87号平成29年度釧路市下水道事業会計決算認定の件議案第88号平成29年度釧路市公設地方卸売市場事業会計決算認定の件議案第89号平成29年度釧路市設魚揚場事業会計決算認定の件議案第90号平成29年度釧路市港湾整備事業会計決算認定の件 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △委員会審査等のため休会議決 ○議長(渡辺慶藏) お諮りいたします。 委員会審査等のため、9月15日から9月24日までの10日間を休会といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺慶藏) ご異議なしと認めます。 よって、9月15日から9月24日までの10日間を委員会審査等のため休会とすることに決しました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △散会宣告 ○議長(渡辺慶藏) 本日はこれをもって散会いたします。 ご苦労さまでございます。             午後2時55分散会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━...